Apple最初期のコンピューター「Apple I」がオークションに登場、予想落札価格は3000万円以上
Appleが創業最初期に製造・販売したコンピューターである「Apple I」の動作品が、2018年9月に行われるオークションに出品されることが明らかになりました。Apple Iの動作品はしばしばオークションに登場することがありますが、2012年のオークション時は63万ドル(約7000万円)もの高値で落札されており、今回もかなりの高額になることが予想されています。
RR Auction: Bidtracker Item Detail
https://www.rrauction.com/preview_itemdetail.cfm?IN=3027
Historic Apple-1 Will Cost More Than $300,000 at Auction | Digital Trends
https://www.digitaltrends.com/computing/apple-1-auction-300000/
ボストンに本拠を置くオークション会社であるRRオークションは、2018年9月に行われるオークションでApple Iの完全動作品が出品されることを発表しました。Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズアニック氏がほぼ独力で開発したApple Iは、スティーブ・ジョブズ氏とウォズアニック氏の2人によって約200台が生産され、そのうち175台が販売されたとのこと。
その後、AppleはApple IをApple IIへ乗り換えさせる戦略を取ったため、2017年の時点で現存しているApple Iは世界で50~60台程度になっているそうで、動作品でなくても非常に希少なコンピューターであるといえます。マニアにとっては是が非でも手に入れたいものですが、時にはその価値を知らない人によって偶然世に出回ることもあるとのことで、2015年には「ガレージを掃除していたらいらない電子機器が見つかった」として2500万円の価値があるApple Iがリサイクル会社に寄付されるということもありました。
今回オークションに出品されるApple Iは専門家のコーリー・コーエン氏によって2018年6月に修理されたもので、完全動作品であることを証明する文書が添付されています。修理後に行われたテストでは、8時間にわたって問題なくApple Iのシステムが動作したそうです。
出品されるセットは「オリジナルのApple Iボード」「Apple Iのオリジナル操作マニュアル」「Apple I用の電源ケーブル」「Apple I用のカセットインターフェース(ACI)」「ACIのオリジナル操作マニュアル」「ASCIIのキーボード」「三洋電機のモニター『Sanyo 4205』」「周辺機器用の電源ケーブル」一式で、このセットさえあれば完全にApple Iを動かすことが可能だそうです。
今回のオークションに出品されるApple Iの予想落札額は、30万ドル(約3300万円)以上となるだろうとRRオークションは見込んでいます。なお、オンラインでの事前入札が2018年9月13日(木)から24日(月)まで行われ、25日(火)にライブ入札が行われる予定です。
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