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スティーブ・ジョブズが販売した「Apple I」の評価額は最高で6800万円に

By rebelpilot

2014年12月11日にオークションハウス「クリスティーズ」で、Apple最初期のマイクロコンピュータである「Apple I(アップルワン)」が競売にかけられることがわかりました。この「Apple I」は完全動作品であり、スティーブ・ジョブズが顧客に直接販売した記録が残っていることから、40万ドル(約4500万円)~60万ドル(約6800万円)の評価額が見積もられています。

RELEASE: CHRISTIE’S TO OFFER THE ‘RICKETTS’ APPLE-1 PERSONAL COMPUTER ON DECEMBER 11 IN NEW YORK | Press Release | Christie's
http://www.christies.com/about/press-center/releases/pressrelease.aspx?pressreleaseid=7561


クリスティーズのオークションに登場する「Apple I」は、1976年にチャールズ・リケッツ氏が600ドル(当時のレートで大体18万円)で購入したもので、「1976年7月、ロスアルトス市のスティーブ・ジョブズ氏の両親のガレージから購入済み」と書かれた使用済み小切手が付属しており、1番目の所有者名にちなんで「The Ricketts」と呼ばれています。さらにリケッツ氏が使用した1976年8月5日付の193ドル(約5万6000円)の小切手には「ソフトウェア使用不能 スティーブ・ジョブズがプログラム済み」と記されています。


ジョブズがプログラミングに携わることはあまりありませんが、親しい顧客には回路の接合や調整まで行っていたようです。このコンピュータに残されていた小切手はロスアルトス市にあるスティーブ・ジョブズの実家を特定して、アメリカの歴史登録材として指定するための重要な証拠となっており、スタンフォード大学のAppleコンピュータ・アーカイブにも保存されています。1999年に一度は実業家のブルース・ウォルデック氏の手に渡りましたが、2004年に保安官オークションによって別の収集家の手に渡ったものが、クリスティーズに登場したというわけです。

2014年10月にApple Iの専門家であるコーリー・コーエン氏に整備され、標準搭載ソフト・Microsoft BASIC・スタートレックのゲームなどが実際に動作することが証明されています。また、Apple IはAppleの共同創始者の1人ロン・ウェイン氏がデザインしたロゴマークを含むマニュアル文書が含まれています。文書だけでも3万ドル(約340万円)~5万ドル(約560万円)の価値があり、全体的な評価額は40万ドル(約4500万円)~60万ドル(約6800万円)と見積もられており、クリスティーズ・オークションの最高額となっています。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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