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仮想通貨の基盤技術「ブロックチェーン」とは一体何なのか?

By Attribution: Descryptive.com

ビットコインなどを仮想通貨の根幹を担う大切な技術に「ブロックチェーン」があります。ブロックチェーン技術はインターネット以来の革命と評す人もいるほど優れた技術であるとされています。しかし、ブロックチェーンとは、どんな技術なのか調べようとしても、多くの専門用語などが出てきてしまい、理解できない人も多いはず。そこで、デザインを専門とする会社「Airlink Design」の創業者であるアリアナ・オデール氏が、ブロックチェーンをわかりやすく解説しています。

Blockchain Is the Future, But It's Confusing. Here's an Explanation in Plain English | Inc.com
https://www.inc.com/arianna-odell/blockchain-is-future-but-its-confusing-heres-an-explanation-in-plain-english.html

◆ブロックとは
ブロックは新しい「取引記録」を示しています。取引では何かを売買すること以外にも、他の用途でも使用できます。例えば、「ファイルストレージ」「契約」「医療記録」「録音した会話」など、用途は無限にあります。基本的に「ブロック」はデジタル情報の記録と考えれば問題ありません。


◆ブロックチェーンとは
デジタル情報を追加するとき、新しいブロックが作られます。そしてこのブロックは過去のブロックの一部として加わったり、過去のブロックと連結されたりします。この連結されたブロックは「ブロックチェーン」と呼ばれます。このブロックチェーン間の連結には「ハッシュ関数」と呼ばれる、あらゆる物を一意の値に変換するツールが使用されています。ブロックチェーンは、ブロック内にあるデジタル情報を「ハッシュ関数」で変換し、生成された一意の値を使ってブロック間の連結が実現されています。このため、仮に過去の取引データを意図的に改ざんしても、ハッシュ関数の結果が変わってしまうことから、改ざんが即座に発覚するというわけです。つまり、ハッシュ関数のおかげで、より安全性の高い取引が実現できるようになっています。

◆通信の暗号化
ブロックチェーン自体は公開鍵と秘密鍵を使用して暗号化されています。公開鍵はブロックチェーンの場所を示していて、秘密鍵はブロックチェーン内の情報にアクセスするための方法と考えるとわかりやすくなります。なお、公開鍵はいわゆる住所を示していますが、ユーザー自身の住所に関連した個人情報ではなく、自分のブロックチェーンが存在する場所を示しています。また、公開鍵と秘密鍵はオンライン上に保存されておらず、手元のコンピューター上に保存されているため、誰もが簡単にアクセスできるようなものではありません。

ブロックチェーンは自分だけが保存しているわけではなく、インターネット上の複数のコンピューターにも保存されています。誰かが取引を行うと、各コンピューターは一斉に問題ない取引かどうかの検証を行います。つまり、複数人が常に取引内容を監視する状態となるため、不正な取引を行うことができないというわけです。さらに取引記録は、誰でも閲覧することができるため、完全に透明化されており、「公開台帳」とも呼ばれることもあります。


オデール氏によると、ブロックチェーン技術は非常に魅力的で透明性の高い技術ではあるものの、平易な説明がなく専門用語に埋もれているため、多くの企業やサービスで利用されるようになるには、まだ時間がかかると述べています。

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