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再三の延期を乗り越えVRゲーム連動のゲーミングチェア「Roto VR Chair」が発売に向けてついに生産を開始、発売時期も決定


VRコンテンツ連携のゲーミングチェア「Roto VR Chair」は、立った状態でプレイするのが一般的なVRヘッドセットを使ったコンテンツを、より快適に座ったまま体験したいという期待に応えた商品で、VRゲーマー待望のアイテムでしたが発売が再三にわたり延期されていました。そのRoto VR Chairがついに市販化に向けて開発者版の出荷を開始したことが公式ブログで明らかになり、市販版の発売時期も2018年2月に決定しました。

Roto VR Test Units arriving with developer partners | Roto-vr-chair-1 | London | Roto VR Chair
http://www.rotovr.com/single-post/2017/12/11/Roto-VR-Test-Units-arriving-with-developer-partners

The Roto VR Chair Will Finally Reach Customers In Feb 2018
http://www.tomshardware.com/news/roto-vr-chair-developer-kits,36119.html

VRコンテンツ専用チェア「Roto VR Chair」がどんなイスなのかは、以下のムービーを見ればよくわかります。

Roto VR Chair - launch trailer Oct 2016 - YouTube


Roto VR ChairはVRヘッドセットを利用するコンテンツのためのVRチェアです。


アームレストから取り出したヘッドトラッカーを……


VRヘッドセットに取り付ければ……


顔を向けた方向に、イスが回転し、VR空間でも方向転換できます。


VRコンテンツを座りながら楽しめるというわけです。


さらにイスのスタンド部分にUSBポートを内蔵しており簡易VRヘッドセットにも対応。、また、オプションでOculus RiftやHTC Viveなどの本格VRヘッドセットのケーブル類を収納できるケーブルマガジンが用意されており、VRヘッドセットのケーブルが絡まらないようになっています。


ペダルにはセンサーが内蔵されており、足での操作も可能。


ハンコンも取り付けられます。


これにより360度フルビューでのレースゲームに対応。


そのほかにもゲーミングデバイスを取り付けることで、シューティングゲームなどにも対応します。


イスの裏には2カ所に取り付けたバイブレーターを取り付けて、振動を再現可能。


シートの側面にオプションの専用アンプを搭載することも可能です。


さらにオプションで「FPSの歩行」を再現するフットペダルも用意されており、イスに座りながらVR空間を歩き回ることが可能です。


Roto VR Chairは、部屋の中を動き回ることなくイスの上でVRコンテンツをフルに楽しめるVR専用チェアというわけです。


Roto VR Chairは2015年に各地で開催されたイベントショーで披露されると、完成度の高さから市販化の期待が高まりました。

Roto reaction at live events - YouTube


Roto VR Chairは、2016年7月の出荷を目指して2016年5月に予約受付が開始されましたが、さすがに2カ月後の発売は難しかったようで、リリースは延期されました。さらに2017年1月に出荷予定だと発表されましたが、再び延期。その後、沈黙を守っていたRoto VRでしたが、ついに公式ブログで開発者向けのRoto VRが出荷開始されたことを発表しています。

Roto VR Test Units arriving with developers - YouTube


Roto VRのアキームさん。スマートフォンで社内の様子を紹介してくれます。


荷台の上に積み上げられた段ボール製品。この中にRoto VR Chairが入っており、出荷の準備を整えている模様。


部屋には製品版のRoto VR Chairが置かれてあります。


実際にデモしてくれるとのこと。


ぐるぐると回転するRoto VR Chair。製品版はこれまで発表された開発版と機能的に変更はありません。


Roto VR Chairは、FCCなど規制当局向けの安全性証明書の提出が不要な開発者向けキットの生産はすでに始まっており、出荷作業も始まっているそうです。


市販版のRoto VR Chairは計画に特別な変更がない限り、FCCなどの承認を経て2018年2月に発売される予定です。

Roto VR Chairは999ドル(約11万円)、本格VRヘッドセット向けの「Cable Magazine」が149.99ドル(約1万7000円)、ハンドコントローラー「Roto Racing Pack」が199.99ドル(約2万2000円)などのオプションとともに予約販売中。オプションフルセットの「TOTAL Roto VR package」が割引された1499.88ドル(約17万円)となっています。

rotovr.com store
http://www.rotovr.com/store

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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