ハードウェア

ラズパイと完全互換で低価格なのに高性能でAndroidもサポートするシングルボードコンピューター「Tritium」


シングルボードコンピューターと言えば、IoT製品を開発するときのコントローラーや、頭脳として利用されることが多いです。その筆頭として名前が挙がるのが「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」ですが、中でもハイスペックなRaspberry Pi 3 model Bよりも高性能で、低価格かつ同サイズのシングルボードコンピューターが「Tritium」です。Raspberry Piとそっくりそのまま入れ替えて使うこともできるという優れものとなっています。

Libre Computer – Open Computing Realized
https://libre.computer/

Libre Computer Board Tritium Single Board Computer for $9+ by Libre Computer Project — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/librecomputer/libre-computer-board-tritium-sbc-linux-android-7-n

◆「Tritium」とは何か?

「Tritium」はRaspberry Pi 3 model Bと同じフォームファクター(寸法)で、より高性能なものを探している人に向けた「Android 7」「Linux」対応のシングルボードコンピューターです。


また、より多くの「メモリ」「ストレージ」「GPUスループット」「USBポート」「イーサネットの帯域幅」、より良い「4K/30fpsビデオ機能」と「Android 7 Nougatサポート」を提供し、Raspberry Pi 3の完全互換ハードウェアとして機能するとのこと。「Tritium」で使用しているチップ(Soc)はRaspberry Piと同様の製造プロセスで製造しています。512MBボード(H2+SoC)はIoTモデルの基礎を形成し、1GBボード(H3 SoC)はより高いHDMIサポート・高速なI/Oインターフェースを提供しますが、CCPUはARM Cortex-A7と比較的古いものを使用します。2GBボード(H5 SoC)は、Raspberry Pi 3と同様のCPU(Cortex-A53)を搭載し、64ビット機能を提供します。


また、Arduinoなどのエレクトロニクスを操作したり、いろいろなプログラム言語でプログラミングを教えたり、4Kビデオ再生のメディアセンターを構築したり、デジタルサイネージソリューションを作成したり、レトロゲームをプレイしたり、双方向のビデオ通話を実現したりなど、ほかにも多くのポテンシャルを秘めています。Raspberry Piの既存の大規模でコラボレーティブなハードウェアシステムを活用し、「Tritium」のハイスペックな構成を利用することで、クリエイターはさらに新しく、エキサイティングな製品やサービスを構築できるとのことです。

◆ソフトウエアサポート

Linuxディストリビューションの「Ubuntu」「Debian」「Fedora」「Armbian」などはすぐに使用できるとのこと。また、Raspberry Piと違い、「Tritium」はAndroidサポートの面で大きく優位に立っており、既存のオープンソースコミュニティとともに、広範なソフトウェアサポートを提供するとのことです。


◆既にRaspberry Pi上で動いているソフトウェアがあるときはどうしたら良いか?

ボードによっては、ARMv8(2GBボードのみ)、ARMv7、ARMv6でコンパイルされたコードをLinuxで再度コンパイルすることで利用できるとのことです。また、既存のRaspberry Piのイメージをブートするには、別のブートローダーとカーネルをmicroSDカードにインストールする必要があり、これを行うためのツールをGithubで提供しています。Android 7 NougatベースのAndroidは、eMMCとmicroSDカードを介して1GBボードと2GBボード上で動作するとのこと。


なお、「Tritium」はクラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで商品化のための出資を募っており、目標額1万ドル(約112万円)のところ、記事作成時点で、2万ドル(約225万円)以上を集めることに成功しており、製品化はほぼ確実です。

出資プランは次のような構成になっており、「リワードなし」を除き、金額によってスペックが異なりますが、どのプランでも「Tritium」がゲットできます。

・「Tritium IoT Special」 9ドル(約1000円):Tritium 32bitクアッドコア・1080P/60FPS・512MB RAM・Linux Only、送料9ドル(約1000円)
・「Tritium 1GB Special 」 19ドル(約2100円):Tritium 32bitクアッドコア・4K/30FPS・1024MB RAM・Android/Linux、送料9ドル(約1000円)
・「Tritium 2GB Special 」 29ドル(約3300円):Tritium 64bitクアッドコア・4K/30FPS・2048MB RAM・Android/Linux、送料9ドル(約1000円)
・「Tritium IoT Basic Kit Special」 39ドル(約4400円):Tritium 32bitクアッドコア・1080P/60FPS・512MB RAM・Linux Only、プッシュピンヒートシンク・熱伝導テープ、ポリカーボネートケース、5.1V 2.5A microUSB電源、8GB eMMC 4.xモジュール、送料13ドル(約1500円)
・「Tritium 1GB Kit Special」 49ドル(約5500円):Tritium 32bitクアッドコア・4K/30FPS・1024MB RAM・Android/Linux、プッシュピンヒートシンク・熱伝導テープ、ポリカーボネートケース、5.1V 2.5A microUSB電源、8GB eMMC 4.xモジュール、送料13ドル(約1500円)
・「Tritium IoT Kit Special」 59ドル(約6600円):Tritium 32bitクアッドコア・1080P/60FPS・512MB RAM・Linux Only、プッシュピンヒートシンク・熱伝導テープ、ポリカーボネートケース、5.1V 2.5A microUSB電源、8GB eMMC 4.xモジュール、HDMIケーブル(1m)、8GB microSDカード、ワイヤレスリモコンとタッチパッド、送料14ドル(約1600円)
・「Tritium 2GB Basic Kit Special」 59ドル(約6600円):Tritium 64bitクアッドコア・4K/30FPS・2048MB RAM・Android/Linux、プッシュピンヒートシンク・熱伝導テープ、ポリカーボネートケース、5.1V 2.5A microUSB電源、8GB eMMC 4.xモジュール、送料13ドル(約1500円)
・「Tritium 2GB Kit Special」 99ドル(約1万1000円):Tritium 64bitクアッドコア・4K/30FPS・2048MB RAM・Android/Linux、プッシュピンヒートシンク・熱伝導テープ、ポリカーボネートケース、5.1V 2.5A microUSB電源、64GB eMMC 4.xモジュール、HDMIケーブル(1m)、8GB microSDカード、ワイヤレスリモコンとタッチパッド、送料14ドル(約1600円)
・「Basic Kit Combo Pack」 149ドル(約1万7000円):Tritium 32bitクアッドコア・1080P/60FPS・512MB RAM・Linux Only、Tritium 32bitクアッドコア・4K/30FPS・1024MB RAM・Android/Linux、Tritium 64bitクアッドコア・4K/30FPS・2048MB RAM・Android/Linux、プッシュピンヒートシンク・熱伝導テープ×3、ポリカーボネートケース×3、5.1V 2.5A microUSB電源×3、16GB eMMC 4.xモジュール×3、送料21ドル(約2400円)
・「Linux 10 Stack Pack 」 499ドル(約5万6000円):Tritium 64bitクアッドコア・4K/30FPS・2048MB RAM・Android/Linux×10、プッシュピンヒートシンク・熱伝導テープ×10、16GB eMMC 4.xモジュール×10、送料44ドル(約5000円)

出資の締め切りは日本時間で2018年1月14日(日)0時37分となっており、発送は2018年1月以降の予定となっています。

Libre Computer Board Tritium Single Board Computer for $9+ by Libre Computer Project — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/librecomputer/libre-computer-board-tritium-sbc-linux-android-7-n

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in ハードウェア, Posted by log1j_ty