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人工知能やロボットが普及する「AI時代」にも人間が仕事を奪われずにすみそうな職業21選


性能の進歩著しい人工知能(AI)やロボットは、やがて人間がやっている仕事を担えるようになると考えられています。これを「仕事をやってもらう」ととるか、「仕事を奪われた」と受け取るかによってその意味は180度変わってくるわけですが、デジタル時代のソリューションを提供している「Cognizant」(コグニザント)は、そんな時代でも今と変わらず人間が担当できる職業を挙げています。

21 occupations of the future - Axios
https://www.axios.com/the-occupations-of-the-future-2513541958.html

コグニザントでは、今後社会が変化する方向性を予測し、これから重要になるであろう21の職種をピックアップしています。同社でもそれらの人材を求めており、今後10年間の成長予測と年収の例を挙げています。以下に挙げるのがその職種で、並びはコグニザントが確実に残ると考えている順番に並んでいます。

◆01:財政の健全性に関するコーチ業
2016年~2026年の成長率:18.7%
2016年時点の収入:13万9720ドル(約1500万円)

「お金」の概念が現金中心からデジタル金融、そして仮想通貨へとシフトする時代における、財政に対する姿勢をコーチする職業。デジタル金融に関する高い知識と、顧客の要望をくみ取って対策を編み出すコミュニケーション能力が求められます。


◆02:信頼性検証の担当責任者
2016年~2026年の成長率:18.7%
2016年時点の収入:13万9720ドル(約1500万円)

仮想通貨取引における透明性と責任性を高めることで、顧客からの信頼度を上げる取り組みを行う責任者。仮想通貨取引分野や市場予測、ブロックチェーン、従来のトレーディングに関する十分な経験が必要となります。


◆03:個人情報ブローカー
2016年~2026年の成長率:18.7%
2016年時点の収入:13万9720ドル(約1500万円)

顧客に替わって個人情報取引を実行し、データから顧客が得るリターンを最大化する任を負う仕事。個人情報保護が最重要視される時代においては、企業の利益の源泉となる個人情報データの取扱いを適切に行える人物へのニーズが高まる模様。


◆04:エシカル(倫理的)調達担当者
2016年~2026年の成長率:5.6%
2016年時点の収入:11万7720ドル(約1300万円)

企業の活動に関して発生する、あらゆる分野の「調達」に関する倫理性を保証する取り組みを行う担当者。直接的なものと間接的なもの全てに関する倫理性を確認して企業の社会的責任に問題がないことを担保することが任務。


◆05:人と機械のチーミング責任者
2016年~2026年の成長率:8.9%
2016年時点の収入:12万210ドル(約1350万円)

人とAIを含む機械が力をあわせて仕事を成し遂げることは、これからの社会に必要なスキルとなってきます。両者の強みを組み合わせ、ベストのワークフォースとしてのハイブリッドなチームを作り上げるのがこの担当者の責務。


◆06:サイバーシティ分析者
2016年~2026年の成長率:10.7%
2016年時点の収入:7万290ドル(約800万円)

行政機関において、生化学的データや市民に関連するデータ、資産データなどの機密性が高いデータが流れる「サイバーシティ」の状態を分析し、セキュリティ性を高めることを任務とする担当者。


◆07:データ探偵
2016年~2026年の成長率:19.2%
2016年時点の収入:11万6320ドル(約1300万円)

ネットやIoT機器などから得られるビッグデータを解析して、ビジネスにとって有用な答えや助言を与える人物。そういう意味では、原文の「探偵」(detective)という言葉よりも「データマイニング」という感覚のほうが実情に近いのかも。ビッグデータからインサイトを見いだすというのは、これからの社会において非常に重要な価値を生むことにつながりそう。


◆08:AIビジネス開発責任者
2016年~2026年の成長率:19.2%
2016年時点の収入:11万6320ドル(約1300万円)

今後の社会では避けて通れなくなる「AI」を、ハードウェアレベルから製品パッケージレベルまで様々な形態で売り込むことを担当する責任者。AIが得意な分野と、まだ不得意な分野を正確に理解して、顧客のニーズに合うサービスの開発と提供を担当。


◆09:エッジコンピューティングの精通者
2016年~2026年の成長率:19.2%
2016年時点の収入:11万6320ドル(約1300万円)

IoT時代に求められるエッジコンピューティング環境を構築・管理する人材。


◆10:量子機械学習の分析者
2016年~2026年の成長率:19.2%
2016年時点の収入:11万6320ドル(約1300万円)

「量子コンピューター」を使って機械学習を行い、次世代のソリューションを研究開発する人材。


◆11:BYOD環境のITファシリテーター
2016年~2026年の成長率:11.2%
2016年時点の収入:5万3100万ドル(約600万円)

自前のスマートフォンやPCなどを業務にも使用するBYOD環境を整える技術者。業務専用のデバイスではなく、プライベート環境が並立する状態での使用になるため、データ漏えいなどの問題に対する高いセキュリティが求められます。


◆12:遺伝分野戦略のディレクター
2016年~2026年の成長率:7.9%
2016年時点の収入:7万7830ドル(約880万円)

コグニザントが方向性を定めている、ライフサイエンス分野のポートフォリオを成長させる戦略を立案して実践するディレクター職。進化が進む遺伝子工学分野で存在感を示すための重要な職務。


◆13:個人記憶のキュレーター
2016年~2026年の成長率:16.4%
2016年時点の収入:3万4120ドル(約380万円)

患者およびそのステークホルダー(利害関係者)とコンサルティングを行い、人生の特定の時間や場所に関する記憶をバーチャルリアリティ体験するための仕様を策定する担当者。過去の記憶を追体験することは、認知症などに対して改善の効果があるといわれています。


◆14:拡張現実体験プログラムのプランナー
2016年~2026年の成長率:10.4%
2016年時点の収入:7万2200ドル(約810万円)

拡張現実(AR)技術を使った次世代の体験プログラムを設計・作成・創造・調整・ゲーム要素の取り入れ・構築し、個人に応じてパーソナライズするプランニングを行う人物。


◆15:デジタルテーラー
2016年~2026年の成長率:3.1%
2016年時点の収入:7万6480ドル(約860万円)

自宅やオフィスなど、服飾店以外の場所に居ながらにして自分にフィットした服をオーダーメードするための採寸を行う専門スタッフ。


◆16:AIのサポートを受ける健康技術者
2016年~2026年の成長率:37.4%
2016年時点の収入:10万2090ドル(約1150万円)

最新のAIの力と、遠隔地にいる医師の力を借りて患者の容体を検査・診断・管理・適切な治療を行う技術者。


◆17:遺伝的多様性に関する職員
2016年~2026年の成長率:28.3%
2016年時点の収入:7万4960 ドル(約840万円)

遺伝的な多様性を受け入れる環境を構築しながら組織全体の利益性と創造性を促進する取り組みを進める職員。


◆18:一緒に歩いたりおしゃべりしたりする人
2016年~2026年の成長率:46.7%
2016年時点の収入:2万3600ドル(約270万円)

AIが普及し、人々が長生きする時代になると、職を失った人への対策と高齢者に対するケアの問題が生じます。これを解決するのが、一定の利用料を徴収して高齢者に一緒に散歩やおしゃべりする機会を提供するサービス。


◆19:フィットネスカウンセラー
2016年~2026年の成長率:9.1%
2016年時点の収入:3万3970ドル(約380万円)

リモート環境から、フィットネスにコミットする状況をマンツーマンで毎日・毎週・各週のタイミングでコーチングする担当者。AIが普及しても、体や心の健康に関するサービスは「人ベース」へのニーズが残ることになりそう。


◆20:バーチャル店舗でのシェルパ(案内人)
2016年~2026年の成長率:1.9%
2016年時点の収入:2万7180ドル(約300万円)

実際の商品を置かないバーチャル型店舗では、実物を手にとって確かめられないために不安になる消費者も。そんな人に対し、適切なアドバイスを送る「シェルパ」へのニーズが存在しています。


◆21:高速道路の交通管理者
2016年~2026年の成長率:3.5%
2016年時点の収入:11万8200ドル(約1350万円)

自動運転車やドローンのAIプラットフォームを操作することで道路空間の有効活用を実現する人材。無駄を生みだす渋滞を軽減することで、ストレスが少くて効率的な交通状況を実現することを目的としています。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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