ただの水に味・香り・色を加えてバーチャル・カクテルに変えるグラス型デバイス「Vocktail」
市販の飲み物を「甘すぎる」「酸っぱすぎる」「匂いがきつすぎる」と感じる人もいるはず。そんな人が自分の理想の飲み物をスマートフォンアプリから作れるようにすべく、シンガポール国立大学の研究者らはグラス型デバイス「Vocktail」を開発しました。
Vocktail
https://dl.acm.org/citation.cfm?doid=3123266.3123440
Vocktailがどんなアイテムなのかは以下のムービーから見ることができます。
[MM2017] Vocktail: A Virtual Cocktail for Pairing Digital Taste, Smell, and Color Sensations - YouTube
市販の飲み物は甘すぎたり、飲みたいものが飲みたい時に見つからなかったりと、日常での飲み物の選択は悩みどころの連続です。そんな時の解決策が「Vocktail」
Vocktailはモバイルアプリと連動させて使用するグラス型デバイス。グラスには香りを作りだす「アロマチューブ」と味覚刺激を生み出す電極、そしてLEDライトが搭載されています。
既存のドリンクにフレーバーを加えたり……
単なる水に香り・味・色を付けたりも可能です。
Bluetooth対応なのでワイヤレスでアプリから飲み物をカスタマイズできます。スマートフォンの後ろにいる男性が持っている飲み物はオレンジ色をしていますが……
アプリからこんな感じでドリンクの色を変えることができました。
グラスの底にあるLEDライトが液体を色づけ……
電極で電気刺激を与えることで味を作り出します。なお、2017年11月時点では酸味・苦み・塩気といった味を作り出すことが可能とのこと。
さらにグラスにつけられたチューブからアロマが放出されます。
グラスさえあれば、さまざまなフレーバーの飲み物を飲むことが可能。また飲み物のデータをシェアすれば、離れたところにいても同じ飲み物をシェアできるデバイスとなっていました。
なお、Vocktailは記事作成時点で商品化を果たしていませんが、開発を行ったNimesha Ranasinghe氏はパブなどの商業施設で取り扱いされることを願っているそうです。
・関連記事
カクテルを作ってくれるピタゴラスイッチのムービー - GIGAZINE
二日酔いから完全復活できるメキシコ秘伝の「カキ・エビ入りトマトジュース」の作り方 - GIGAZINE
二日酔いに効く7パターンの食事 - GIGAZINE
良いウイスキーを作る蒸留所には必ずネコがいる - GIGAZINE
お酒の種類は攻撃的・リラックスなど異なる気分と関係する、という研究結果 - GIGAZINE
体重と飲んだ酒量を入力するだけでアルコール摂取量やどのくらい水を飲めば良いか自動計算してくれるサイト「二日酔い予防と対策」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ