「手のひらサイズの超小型ネコ」の化石が中国の洞窟で見つかる
中国東部・安徽省の花龍洞にある洞窟で、新種の猫の化石が見つかりました。「Prionailurus kurteni」と名付けられたこの新種の猫は、手のひらに収まるぐらいの大きさだったと考えられています。
Prionailurus kurteni (Felidae, Carnivora), a new species of small felid from the late Middle Pleistocene fossil hominin locality of Hualongdong, southern China
https://bioone.org/journals/annales-zoologici-fennici/volume-61/issue-1/086.061.0120/Prionailurus-kurteni-Felidae-Carnivora-a-new-species-of-small-felid/10.5735/086.061.0120.short
World's tiniest cat was a palm-sized tiddler that lived in China 300,000 years ago | Live Science
https://www.livescience.com/animals/extinct-species/worlds-tiniest-cat-was-a-palm-sized-tiddler-that-lived-in-china-300-000-years-ago
China Focus: World's smallest cat fossil found at ancient human site in China-Xinhua
https://english.news.cn/20241227/dcd28a22d08f47099997b1272405d9a2/c.html
China’s ancient tiny cat fossil could belong to the smallest feline ever found | South China Morning Post
https://www.scmp.com/news/china/science/article/3293715/chinas-ancient-tiny-cat-fossil-could-belong-smallest-feline-ever-found
花龍洞の洞窟は1988年後半に発見され、2013年から継続的に発掘作業が行われており、これまでに400を越える石の遺跡や、人為的に切断された痕跡のある多数の骨の破片、80を越える脊椎動物の化石、およそ20体の古代人の化石などが見つかっています。
今回、新しく見つかった「Prionailurus kurteni」はベンガルヤマネコの類縁です。ベンガルヤマネコは平均体長が70cm、平均体重が2kgぐらいですが、Prionailurus kurteniはもっと小さく、体長は50cmほど、体重は1kgほどだったと考えられています。
ベンガルヤマネコの祖先は森に住むことが多く、先史時代の標本が残ることはほとんどないのですが、研究チームは洞窟内で猫の化石を発見することに成功しました。チームは「猫の化石は第四紀の洞窟の堆積物としては一般的な要素ですが、このように小さな猫の化石が見つかることは驚きです」と語っています。
なお、Prionailurus kurteniの化石には解体痕はなく、洞窟に住んでいた人々が猫を食料にしていたかどうかは不明だとのこと。
一方で、洞窟に住んでいた人々がため込んでいた食物は、Prionailurus kurteniやPrionailurus kurteniの狙ったネズミのエサになっていた可能性があります。
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in 生き物, Posted by logc_nt
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