乗り物

世界初の挑戦、「高度330メートルからのドローンジャンプ」が成功


複数のプロペラを持つドローンに人間がぶらさがり、地上330メートルの高さからジャンプして地上に降り立つという世界で初めての試みが行われ、成功裏に終わっています。

The Worlds FIRST DRONE JUMP - YouTube


挑戦が行われたのは、ラトビアのマーィと呼ばれる地域。高くそびえ立つ鉄塔を使いつつ、ドローンで人間を高さ330メートルまで持ち上げる模様。


28枚のローターを持つドローンを運んで……


池に浮かべます。このドローンは、水面に浮かんだ状態から離陸できるようにも作られています。


ジャンプスーツとヘルメットを装着した男性が、決死のダイブに挑みます。


ゴンドラに乗って鉄塔の頂上へ。


同じ頃、ドローンのスイッチを押して……


水面からドローンが離陸。


鉄塔のてっぺん目指して上昇します。


そしてここからが真骨頂。ドローンから吊されたT字状のバーを人間が握り……


なんとそのままドローンが離陸。人間一人分ぐらいの重量であれば軽々と持ち上げるパワーを備えている模様。


そのまま上昇を続け、スタート位置に到達。


バーを握りしめていた手を……


パッと離した途端、ダイバーは地面に真っ逆さま。


ダイバーが胸に取り付けたからカメラの映像からは、眼下にある鉄塔の姿が映るほどの高さだったことがわかります。


地上のカメラからの様子。バーを持っていた手を離すと……


ものすごい勢いで自由落下を始めるダイバー。


しかし数秒後、背負っていたパラシュートを展開することに成功。


パラシュートが開いてからでも、鉄塔よりはるかに高い地点にいることがわかります。


そのまま空中をゆっくり降りてきて……


着地に成功


喜びのおたけびを上げるダイバー。世界で初めて、「ドローンからのダイブに成功」した瞬間です。なお、このドローンの施策にかかった費用は3万5000ドル(約400万円)だそうです。


このドローンを開発したのは、ラトビアに拠点を持つAerones社。同社では、ハイパワーなドローンを活用するさまざまなソリューションを企画開発しています。

Aerones


その一例が、ドローンを使って水上を漂う遭難者をつり下げて救助するというもの。実際に大人の男性をつり下げて一定の距離を輸送している様子が収められています。

Aerones Drone Human Rescue - YouTube


また、消火用のホースを装着して飛び、上空から消化剤を散布するという使い方も開発されている模様。従来のはしご車よりも高い地点から消化液をかけることが可能になるようです。

Aerones Firefighting Drone - YouTube


さらに、レジャー用の使い方も。以下のムービーでは、1機のドローンで4人のスキーボーダーを引っ張っている様子を見ることができます。ちなみに現状のバッテリー性能では、1回あたり10分の飛行が可能とのこと。

Droneboarding: when hi-tech meets winter sports - YouTube

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
人を乗せて実際に飛び上がれるドローンが浮上する様子が公開、一体どうやって設計したのか - GIGAZINE

人間をぶら下げて飛行できるドローンを作ってしまった猛者が登場 - GIGAZINE

300機のドローンをIntelが飛ばしてガガ・ショーの背景で大空に星条旗を描く - GIGAZINE

自動操縦の1人乗り「ドローンタクシー」の試験がドバイで開始、2017年夏には導入予定 - GIGAZINE

ドローンを1万1500回もわざとクラッシュさせてAIに飛び方を教えるという荒技を研究者らが実施 - GIGAZINE

ドローンをヘリコプターの近くで飛ばすと恐るべき危険があることがわかるムービー - GIGAZINE

in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.