「ポケモンGO(Pokémon GO)」の大人気っぷりからハリウッドがポケモンの映画化権を狙う

By Alex Gilbert

日本でも数日中にサービスが開始すると言われているのが、現実世界でポケモンをゲットできるスマートフォン向けゲームの「Pokémon GO」です。リリースからわずか数日で任天堂の株価を25％も高騰させた同ゲームにさっそくハリウッド映画が注目している、という噂が舞い込んでいます。

Pokemon Movie Deal? ‘Warcraft’ Producer Legendary Near Pact | Deadline
http://deadline.com/2016/07/pokemon-movie-deal-legendary-pictures-pokemon-go-nintendo-1201785641/

Pokemon Movie Rights Bidding War as China's Legendary Makes Big Play for Japanese Property - Hollywood Reporter
http://www.hollywoodreporter.com/news/pokemon-movie-rights-bidding-war-884207

「Pokémon GO」の人気ぶりから、数十年続いているポケットモンスターシリーズの長編アニメ映画化を狙っているのは、「ダークナイト」や「パシフィック・リム」などを製作したアメリカの映画会社レジェンダリー・ピクチャーズです。現時点では詳細は不明ですが、映画化権を巡る交渉にはレジェンダリー・ピクチャーズの他に、ワーナー・ブラザーズとソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントも参加しており、その中で映画化権の獲得に最も迫っているといわれているのが、レジェンダリー・ピクチャーズと考えられています。

これまでにもポケモン映画に関する噂は多く存在したそうですが、実現すればゲーム関連での映画としては過去最大級の映画化権取引となるだろう、とDeadline。また、ハリウッド版ポケモン映画の脚本には、「クロニクル」で脚本を務めたマックス・ランディス氏が噂されているようです。

なお、2016年初頭に中国企業に買収されたレジェンダリー・ピクチャーズは、その後、莫大な中国資本を活用して人気ゲーム・ウォークラフトの映画化に成功しています。

一方、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドでサービスをスタートしたPokémon GOは、さまざまな問題を巻き起こしています。Pokémon GOは現実世界に現れたポケモンがをゲットして遊ぶゲームなのですが、その出現場所はさまざまで、「当レストランではピカチュウが出ます」といった具合にPokémon GOを集客に使うお店も出現しています。その反対に、珍しいポケモンやゲーム中で使えるアイテムがゲットできるということで、普段よりも多くの人が集まり困っているという場所も多くあります。

Some public places want more Pokémon GO—but the Holocaust Museum does not [Updated] | Ars Technica
http://arstechnica.com/gaming/2016/07/some-public-places-want-more-pokemon-go-but-the-holocaust-museum-does-not/

その最たる例として取り上げられているのが、アメリカ・ワシントンDCにあるホロコースト博物館です。同施設はThe Washington Post上で「来訪者はPokémon GOをしまってください」という声明を出しています。また、同施設のアンドリュー・ホリンガー氏は「ナチス・ドイツのホロコーストについての博物館である当館内でゲームを遊ぶというのはふさわしい行為ではありません」とコメントしています。

海外ニュースメディアのArs Technicaは、Pokémon GOの開発元であるNianticに対して「博物館の要請を受け、同施設をリストから除外するべきでは？」と質問しました。この質問に対する返答は返ってこなかったそうですが、代わりにNianticのバグ報告ページのリンクが送られてきて、「不適切な内容もしくはコンテンツ」として報告できることが伝えられたそうです。