大人気の「ポケモンGO(Pokémon GO)」が月額有料制になるというスパムメールが出回る

アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドでリリースされたアプリ「Pokémon GO」は瞬く間にAppStoreとGoogle Playのランキングで1位となり、アメリカだけでも7500万ダウンロードを突破しています。Pokémon GOが世界中の注目を集めている中、「サーバーが重くなりすぎたため、Pokémon GOは月額制に移行します」といった内容のスパムメールが出回っていることが確認されました。

Pokemon Go: Paid App Email Scam Looking to Trick Users | Variety
http://variety.com/2016/digital/news/pokemon-go-paid-version-scam-1201812900/

Pokemon Go Scam Tries To Get Users To Pay $12.99 A Month For Free App | Deadline
http://deadline.com/2016/07/pokemon-go-scam-monthly-fee-1201785616/

Do You Have To Pay For Pokemon Go? The Truth Behind The 12.99 A Month Email - Hollywood Life
http://hollywoodlife.com/2016/07/12/do-you-have-to-pay-for-pokemon-go-free-money-scam/

Pokémon GOの開発会社であるNiantic Labsを装ったスパムメールは以下のもので、「非常に残念ながら、私たちの新しいアプリ『Pokémon GO』は、さらに強力なサーバーが必要になり、あなたのアカウントを無料で維持することができなくなります。アプリストアにログインして月額12.99ドル(約1400円)のフルバージョンを購入してください。もしアップグレードを行わなければ、あなたのアカウントは24時間で凍結されます」と、偽のアプリストアへ誘導する文面が書かれています。

一方で、メールの送り主は「[email protected]」で、開発会社であるNiantic Labs(nianticlabs.com)とは異なるドメインが使われており、ニセモノであることは一目瞭然。また、Pokémon GOは「アプリ内購入」があることをアプリページで表示しており、「ポケコイン」やグッズなどを購入できるオプションを設けていますが、有料課金が存在するとは書かれていません。

メール中のリンクにはAppStoreとGoogle Playとは異なるページが設定されており、アクセスすると有料版の購入を促すページではなく、有名なメールプロバイダの認証を求められ、入力すると認証情報を盗まれる仕組みになっています。Pokémon GOは数日中に日本を含むアジアおよびヨーロッパでもリリースされると言われていますが、同様のスパムも増加することが予想されます。スマートフォンのリモートアクセスを許可させるニセのAndroidアプリも登場していることが報告されているため、不用意にメールのリンクをたどったり、非公式のアプリやプラグインをインストールしないよう注意が必要です。