AmazonのアプリがGoogle Playから削除されてすぐに復活したわけとは?


インターネット通販のAmazonは、AndroidやiOSなど複数のプラットフォーム向けにショッピング専用アプリをリリースしていますが、このうちAndroid端末向けのアプリが一時期だけGoogle Playストアから削除され、若干の変更の後に再びダウンロードできる状態になっていたことがわかりました。

[Update: Confirmed] Google Forced Amazon To Remove Its Main Shopping App From The Play Store Because Of Its Appstore Integration
http://www.androidpolice.com/2014/12/11/google-may-have-forced-amazon-to-remove-its-main-shopping-app-from-the-play-store-because-of-its-appstore-integration/

AmazonのAndroid向けアプリはこれまでに全世界で5000万回以上ダウンロードされていますが、アメリカでは既存のアプリがダウンロードできなくなり、新たにリリースされたアプリに置き換えられたと海外サイトで報じられています。

実際に新旧アプリの画面を比較したのが以下の画像ですが、左の旧バージョンでは表示されていた「Amazon Instant Video」と「Apps & Games」が、右の新しいバージョンでは削除されていることが分かります。


このいきさつの原因となったとみられるのが、Amazonが数週間前に実施したアプリのアップデートの際に、自社が提供するAndroidアプリ提供サービス「Amazon Android アプリストア」でのショッピング機能を追加したこと。これは、一般的にはGoogle Playストアからダウンロードすることが多いAndroidアプリをAmazon経由で利用することを可能にするサービスで、ショップ上では独自のセールやプロモーション活動が展開されています。

Amazon.co.jp: Android アプリストア


AmazonがAndroidアプリを販売すること自体は何ら問題がないのですが、これをアプリ上で提供したことがGoogleの規約に抵触したものと見られています。Google Playの利用方法を定めた契約書「Google Play デベロッパー販売 / 配布契約書」の規約では、ストアで配布されるアプリの内容について以下のような項目が存在しています。

4.5 代替ストア:デベロッパーは、ストア外での Android 搭載端末用ソフトウェア アプリケーションおよびゲームの販売 / 配布を促進することを目的とした対象製品を配布または提供するために、ストアを使用してはなりません。

この項目は2014年9月25日に改定された版で変更されたものなのですが、それ以前の規約の同項目では以下のように記載されていました。

4.5 競合禁止:デベロッパーは、主としてマーケット外での Android 搭載端末用ソフトウェア アプリケーションおよびゲームの販売/配布を促進することを目的とした対象製品を配布または入手可能とする目的に、マーケットを使用してはなりません。

ここで大きなポイントとなるのが、「主として」という文言の存在。つまり、従来は規模が小さいなど「メイン」としての目的でなければ認められていたアプリの配布が、9月25日に改定された規約以降では一切認められなくなったことを意味しています。

改定時期も興味深いポイントで、9月初旬にAmazonがAndroidアプリをアップデートして「Android アプリストア」でのショッピング機能を追加していて、Googleの規約改定はその後のこと。このため海外メディアではAmazonが独自にAndroidアプリの配布を行うことをよしとしないGoogleが規約を改定し、その活動に制限をかける措置を取ったとする見方が広がっています。

なお、このいきさつはアメリカ国内からアクセスした際に発生している状況のようで、日本で実際にアプリをインストールして国設定をアメリカにした状態の画面には、従来どおり「Apps & Games」などの項目が表示されていました。


とはいえ、現状ではGoogleの規約に反していると取られても仕方ない状態ともいえます。日本でも何かしらの対応が行われるのでしょうか。

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