ネットサービス

イーロン・マスクが「Twitter Blueのユーザーに広告収入を分配する」と発言、YouTubeのようにクリエイターが稼げるプラットフォームになるか


Twitterを買収してさまざまな改革を行っているイーロン・マスクCEOが、2023年2月3日に「Twitterは今日から、返信スレッドに表示される広告の収益をクリエイターとシェアします」と発言しました。これが実行されれば、TwitterがYouTubeのようにクリエイターが稼げるプラットフォームになる可能性がありますが、記事作成時点では広告収益の分配割合やTwitter Blue加入以外の要件などは不明です。

Starting today, Twitter will share ad revenue with creators for ads that appear in their reply threads

— Elon Musk (@elonmusk)


Briefing: Twitter Will Share Ad Revenue With Creators. But There’s A Catch — The Information
https://www.theinformation.com/briefings/9c0da3

Elon Musk will share Twitter ad revenue — but only with creators who pay for Twitter Blue - The Verge
https://www.theverge.com/2023/2/3/23584582/elon-musk-twitter-ad-revenue-share-creators-blue

Elon Musk says that Twitter will start sharing ad revenue with creators ‘today’ | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/02/03/elon-musk-creator-revenue-share-ads-twitter/

広告収益の減少に苦しむTwitterはさまざまな収益改善策を打ち出しており、PayPalのような決済サービスをTwitterに組み込むことを計画しているほか、有料サブスクリプションサービスの「Twitter Blue」を展開しています。2023年2月には、月額1000ドル(約13万円)で企業向けの「金色の認証済みバッジ」を販売する計画だと報じられました。

月額13万円でTwitterは企業向けの「金色の認証済みバッジ」を販売することを計画しているとの報道 - GIGAZINE


そんな中、マスクCEOは自身のTwitterアカウントで、ツイートに対する返信スレッドに表示される広告収益をユーザーとシェアすると発表しました。マスクCEOによると、広告収益の分配を受けられるアカウントはTwitter Blueに加入している必要があるとのことです。

To be eligible, the account must be a subscriber to Twitter Blue Verified

— Elon Musk (@elonmusk)


Twitter Blueのユーザーに対して広告収益を分配することは、すでに広告収益分配プログラムを実施しているYouTubeやTikTokとの競争力を高める可能性があります。テクノロジー系メディアのTechCrunchは、「最近のツイートは、マスクCEOがTwitterをYouTubeに対抗できるクリエイターの天国として位置づけたいことを示唆しています」と述べています。


しかし、記事作成時点では「ユーザーに対する広告収益分配」について、マスクCEOがツイートした以上のことは明らかになっていません。Twitterの各種公式アカウントも広告収益分配について言及していないほか、Twitter Blueの公式ヘルプページでも説明はありません。

海外メディアのThe Vergeは、YouTubeでは収益化にあたりチャンネル登録者数や総再生時間などの条件があるように、TwitterでもTwitter Blue加入以外の条件が課される可能性もあると指摘。また、「支払われる分配金を受け取るため、銀行口座をTwitterアカウントにリンクしなければならないのか」「Twitterとの分配割合はどれほどなのか」「収益化するツイートやアカウントの審査はあるのか」といった点が疑問だと述べています。

なお、Twitter Blueの価格はウェブ版からの購入で月額8ドル(日本では980円)、iOSまたはAndroidアプリでの価格が月額11ドル(日本では1380円)となっており、ウェブ版から購入できる年間プランが84ドル(日本では1万280円)です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
月額13万円でTwitterは企業向けの「金色の認証済みバッジ」を販売することを計画しているとの報道 - GIGAZINE

Twitterが認証済みバッジが買える「Twitter Blue」を12月12日に再開すると発表、iOSアプリからのサブスクは値上がり - GIGAZINE

Twitter Blueで最大2GB・60分の1080p動画をアップロード可能に、さらにリプライが優先表示される機能も - GIGAZINE

Twitterが広告以外の新たな収入を求めてPayPalのような決済サービスを計画中 - GIGAZINE

Twitterがユーザー名をオークションで販売することを計画中、マスク氏は「15億のユーザー名を解放したい」と過去に発言 - GIGAZINE

Twitterの1日当たりの収益は前年比で40%も減少し広告主のトップ500社以上が広告支出を一時停止したことが明らかに - GIGAZINE

Twitterの広告主上位100社のうち70%が広告を出すのをやめている - GIGAZINE

Twitterの「失敗した分野」をターゲットにしたレイオフで広告部門など40人が新たに解雇される、退職金の支払いもストップ - GIGAZINE

in モバイル,   ネットサービス, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.