ライオン・ダチョウ・ヒクイドリのエサやり体験など動物に大接近できるフィリピンの動物園に行ってきました
フィリピンの首都・マニラの近郊には、「マニラ動物園」や「マニラ・オーシャンパーク」をはじめとした動物園や水族館が数多く存在しています、マニラ中心部から車で1時間半ほど離れたマニラ・カラバルソン地方には、ホテルが経営する動物園「Wildlife Sanctuary」があり、実際に行ってみたところ動物と人間の距離が驚くほど近い動物園でした。
Island Cove | Wildlife Sanctuary
http://www.islandcovephil.com/index.php/island-cove-wildlife-sanctuary
Wildlife Sanctuaryを経営するホテル「Island Cove Hotel and Resort Park」は、同じ敷地内に水上レストラン「Fishing Village」があり、食事をした後に動物園へ行ってみることにしました。
最初に敷地内のチケット売り場で入園券を買う必要があります。料金は1人150フィリピンペソ(約370円)。
ホテルのメイン施設から少し離れた小島にWildlife Sanctuaryがあるので、地図を頼りに歩いて行きます。
Wildlife Sanctuaryの入り口はこんな感じ。
門を抜けたところに牛が目印の受付カウンターがあるので、ここで入園券を提示すればOKです。
受付カウンター前に置かれていた園内マップは、かなり年季が入っている感じでした。
しばらく道なりに歩いていると……
ネットで囲われた巨大なスペースを発見。ネットの内側では数種類のチョウが飼育されていました。雨期が近づくと、たくさんのチョウが飛び交っている様子を見られるとのこと。
巨大な飼育ネットの中に入ってチョウを間近で観察することもできるのですが、どこからか誤って迷い込んでしまった野良猫が飼育ネットの中で走り回っているのが気になって仕方なかったです……。
隣にはチョウの展示館もあり、卵から成虫になるまではガラスケースの中での飼育も行っているようでした。
甲高い声が聞こえたので、声の方向へ歩いて行くと、ワシがいました。
ワシの隣のケージには、メスのライオン。
飼育員さんとライオンはとても仲良しで、飼育員さんが手を近づけるとライオンが鼻をすりすりと寄せていました。飼育員さんが無料で園内をガイドしてくれるとのことで、さっそくお願いしてみることに。
まずはライオンにエサを与える様子を間近で観察。飼育員さんが、細い棒の先にニワトリの頭を刺して、ケージ越しに食べさせていました。
ライオンを見ていると、飼育員さんがニワトリつきの棒を差し出して「エサをやってみないか?」と言うので、エサやり体験をしてみました。ケージの近くに棒を寄せると、想像していたよりもライオンがエサに食いつく動作はゆっくりとおやだかで、ニワトリの頭を丸ごと頬張っておいしそうにむしゃむしゃと食べていました。
続いてはダチョウ。全長2メートルほどのダチョウが3羽暮らしていました。
ここでもエサやり体験ができたのですが、ライオンよりダチョウの方がエサに食いつく勢いが激しく、鋭いくちばしが手のひらに載せたエサに向かって突進してくるのはちょっとした恐怖も感じます。エサは小ぶりのバナナで、皮ごとまるっと食べていました。
実際にダチョウにエサを与えている様子は、以下のムービーで見ることができます。
ダチョウ3兄弟に飼育員さんがエサを手渡し - YouTube
黄色く大きなくちばしが特徴のオニオオハシ。ここでもバナナのエサやり体験ができます。
ヒクイドリは鮮やかな水色とオレンジと赤色の頭部が特徴的な、熱帯雨林に生息している飛べない鳥。
ヒクイドリもバナナを食べていました。
ヤギは園内で放し飼い。10頭ほどの群れでゆったりと歩き回っていました。
広い柵の中をのぞいてみると、黒ブタが大量に暮らしていました。
柵の外に出て地面に座り込んでいるブタもいました。奥の竹製のケージに入れられているブタは、1カ月ほど前に子ブタを産んだばかりのお母さんブタなのですが、10頭の子ブタのうち9頭を食べてしまい、これ以上子ブタを食べないように隔離しているとのことでした。
柵が盛大に破られていますが、動物園的には特に問題視していないようでした。
飼育員さんが柵に近づいて声をかけると……
一番体の大きなボス豚が身を乗り出して飼育員さんに近寄ってきました。動物園の中でこのブタだけは頭にたてがみが生えていて、群れのなかで一番えらい立場だそうです。
園内に住み着いていた野良猫。
さらに園内の奥へ進んでいくと、独立型のケージを発見。
ここにはアルビノの白いヘビや……
長さ数メートルに及ぶ巨大なヘビもいました。
池にはカメが数匹。飼育員さんが近づくと、エサを目当てに池から上がって近づいてきます。
柵の中にいたシカと、外で放し飼いのウマ。
続いては「CROCODILE FARM」という看板が掲げてある建物に入ってみます。
室内ではイグアナの剥製や、ダチョウの毛皮、ヤギの角などが展示してあります。
ワシもいました。剥製なのかと思って近づいてみると……
ばさばさっと翼をはためかせて、威嚇されてしまいました。
建物の奥に進むと、屋外の飼育スペースが広がっています。
白い柵の左側にサルの飼育スペースがあり、道路を挟んで反対側にはワニが暮らしています。
池の中でゆっくりと泳ぎ回っていたワニ。
丘の上にもワニだらけ。
ひなたぼっこをしながらあくびしているワニ。
たくましい顔つきです。
柵のすぐ近くの側溝にひそんでいたワニ。Wildlife Sanctuaryには20頭ほどのワニが暮らしているのですが、1頭につき1日になんと20匹のニワトリを食べるため、エサ代にかなりお金がかかり、過去数年にわたってワニを他の動物園に売却するなどして飼育数を減らしているそうです。
飼育員さんが沼に岩を放り投げると、エサと勘違いしたワニがばしゃばしゃと勢いよく動き回る様子は、以下のムービーで確認できます。
ワニ沼に岩を放り投げるとワニがエサと勘違いして襲いかかる - YouTube
サルは木の枝を上ったり……
水辺を歩いていたり。
なお、園内は割と広いので、疲れた時は飼育員さんに頼めば車で案内してもらうこともできます。
・おまけ
動物園以外にもフィリピンの街中には多くの動物がいたので、まとめて紹介します。
一番多く見かけたのが野良犬。
家で飼われている犬もいます。
野良犬に次いで、野良猫も多いです。駐車場にいたネコ。
たそがれているような格好のネコ。
カフェで飼われていた黒猫は、テラスの赤いベンチがお気に入り。
道路沿いで串に丸ごと刺された豚を発見。頭とお尻はバナナの葉で包んでいます。
さらに全体を銀色のホイルで包んで、釜に入れて蒸し焼きにしているようでした。
このほかに、ニワトリ、ウシ、ウマなども見かけましたが、野生動物は伝染病を持っていることもあるので、不注意に近づかない方がベターです。
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