ロイヤルホスト初のフランス料理「ハーブと野菜を楽しむ南フランス・ニース料理」試食レビュー
ロイヤルホスト初となるフランス料理を楽しめる「ハーブと野菜を楽しむ 南フランス・ニース料理フェア」が2015年4月16日(木)からスタートします。フェア開催にあたり開発担当者が現地の南フランス・ニースに足を運び、南フランスならではの飾らないカジュアルなフランス料理ができあがったとのことなので、フェア開催前に一足早く試食会で料理を味わってきました。
「ハーブと野菜を楽しむ 南フランス・ニース料理フェア」~4月16日(木)から全国のロイヤルホストでスタート~
(PDFファイル)http://www.royal-holdings.co.jp/ir/backnumber/pdf/news/2015/news_20150319.pdf
ロイヤルホストに到着。
新商品説明会・試食会の会場につながる案内が出ていました。
席に着くとテーブルには「Nice(ニース)」の文字。
すでにフォークやナイフがセッティングされていました。
・アミューズ
まずは、和食の「お通し」にあたる「アミューズ」。前菜と主菜を選ぶ「ドゥ・ブラセット」についています。
彩り鮮やかな野菜から料理が始まるようです。
これは南フランスでよく食べるセリ科の野菜「フィノッキオ」をスティックタイプにした新しい野菜「スティッキオ」。
バジル・アンチョビ・ガーリックで作った特製のアンショワイヤードソースをつけて食べます。しっかりとした塩気とわずかな酸味の後に、セリらしい香りで食欲をかき立ててくれます。
チーズ入りのプチシュー「グジェール」にもアンショワイヤードソースをたっぷりつけると野菜スティックとは違う、しっとりとした食感が楽しめます。
・前菜
バジルの緑色が鮮やかな「パスタピストゥー」(税込み734円)。「ピストゥー」は南フランスの方言でバジルのこと。
ほうれん草入りの生パスタを、オリーブオイルやガーリックの入ったバジルベースのソースとからめると絶妙な味に。
食べるのがもったいないほど美しい「野菜とハーブの自家製テリーヌ」(税込734円)。「目で味わうことのできる」料理といえそうです。
切り分けるとこんな感じ。
イエローズッキーニ、ビーツ……
オリーブ、クリームチーズ、スモークサーモントラウト。甘み、酸味、塩気、うまみが凝縮されていながら、何か一つが味を主張しすぎてバランスを崩しているということはなく、見事に一つのテリーヌとして仕上がっています。
3種類のハーブで違う味を楽しむのもアリ。
キッチンでイチから手作りしているというテリーヌを丸ごと持ってきて見せてもらいました。具材にキャベツを巻いて四角く成型するには、熟練の業が必要とされるそうです。
スープ・ド・ポワソン(税込734円)は、温かい状態で飲めるようにポットからその場で注ぐスタイル。
スープには卵黄とガーリックのアイオリソース、バゲット、チーズが添えられていました。
バゲットの上にアイオリソース・チーズをたっぷり載せて、スープの上にそっと浮かべてしばし待ちます。
バゲットがしっとりなった頃合いで、スープと一緒にパクリと口に含むと、濃厚な魚介ベースのソースにしっとりしたチーズ・バゲット・アイオリソースが絡み合い、驚くほどバラエティに富んだ深みのある味。バゲットのしっとり具合を調整してさくさく感を楽しむのも大いにアリです。
深みのある味わいを生み出しているスープは魚介にエビ、カニ、さらには甲殻類の殻を焼き砕いてスープのベースにしているとのこと。スープだけで楽しめる濃厚なスープはこれまで味わったことのない豊かな味で、フランス料理通にもそうでない人にも一度味わってもらいたい文句なくオススメの一品。
・主菜
いよいよメインディッシュに到達。牛肉のドゥーブ(税込1490円)は野菜と牛肉をじっくり煮込んだニースの代表的な家庭料理とのこと。
赤ワインベースのソースは意外にもあっさりしており、しっかり煮込まれた牛肉本来のうまみを味わうことができ、とても柔らかくお肉を口に入れると贅沢な気分にしてくれます。
牛肉と対照的に固めに煮込まれたニンジン。
さらに、とうもろこしの粉を練り上げて揚げた「ポレンタ」のフリット。ポテトよりもしっとりとした食感で、濃厚なソースによく合います。
「帆立とメルルーサのプロヴァンサル」(税込1274円)はメルルーサという白身魚と帆立をオリーブオイル・バジルたっぷりのピストゥソースで合わせたもの。
タラの一種のメルルーサはいやな臭みが一切なく食べやすく、オリーブオイルとバジルの香りを存分に楽しめます。
やや酸味のあるオリーブオイルが絡まっているため、帆立はかむと甘みが感じられるほど。焼き色通り、香ばしさもあり絶妙な味のハーモニーで、非常に上品な味。添えられたレモンをたっぷり絞ると、ソースがさらにあっさりとするので、小食の女性でもサラッと食べられそうです。
・単品メニュー
ドゥ・プラセットメニューのほかにも単品料理として「ピサラディエール」(税込734円)もあります。ピザに似たニースを代表する料理ですがチーズとトマトべースのソースを使っておらず、玉ねぎ、アンチョビで味付けされています。
飴色に炒められた玉ねぎの甘みと、アンチョビの塩気が絶妙にマッチ。オリーブ粒の酸味と大きめのガーリックの香ばしさも加わり、複雑な味のハーモニーは一般的なピザとは全く違う大人の味。
ピサラディエールに使っているアンチョビとオリーブを持ってきてくれました。
アンチョビをパクリと食べてみると、上質な具材であることがひと口で分かります。このまま出しても一品として成立するレベル。
「キュヴェ・プリュネル・ロゼ」(グラス税込410円、デキャンタ税込1598円、ボトル税込2354円)は、プロヴァンス地方モール山麓ピニャン村のワイナリー「ドメー・ドゥ・ラ・クレッソニエール」のロゼワイン。口当たりが非常に柔らかく、牛肉料理や魚料理のいずれにも合うワインとなっています。
・デザート
デザートは「チェリークラフティ~ラベンダーアイス添え~」(税込626円)と「濃厚ガトーショコラ」(税込626円)で、当然2種類ともいただきます。
うす紫色のアイスはラベンダーアイス。
かなり甘みは強いのに、ラベンダーの良い香りのおかげで、あっさりとしていると感じられます。ラベンダーの色・香りの強さを試行錯誤して完成したというアイスは、なぜこれまでなかったのかと驚かされるほどの高い完成度です。
プディング生地にチェリーがたっぷりと載せられたチェリークラフティ。
甘さ控えめのプディングに酸味の強いチェリーは超絶にマッチ。ぱくぱくあっという間に食べきってしまいました。
つづいてガトーショコラ。濃厚なチョコレートは口に入れるととろけるほどで、チョコ好きやガトーショコラ好きを間違いなく満足させられるデキ。
ガトーショコラに添えられたアーモンドのクッキー「クロッカン」は、ガトーショコラの脇役にしておくにはもったいないほど香りが良いスイーツ。
甘すぎずなめらか過ぎないホイップクリームと絡めると絶妙のマッチ具合。
もちろんガトーショコラにもクリームをたっぷり絡めるのは大正義。というか、デザートのレベルが高すぎで、はっきり言ってこの2種類のスイーツ目当てでロイヤルホストに行く価値があるレベルです。
ロイヤルホスト初のフランス料理メニュー「ハーブと野菜を楽しむ 南フランス・ニース料理」は、アミューズに前菜・主菜を1品選ぶセット「ドゥ・プラセット」が、税込2462円(牛肉のドゥーブのみ税込2678円)です。「これまでフランスメニューをなぜ出してこなかったのか?」と驚かざるを得ない数々のニース料理は春先から初夏にかけてぴったりな軽やかでカジュアルながら、本格的な味わいを楽しめるフランス料理メニューとなっていました。ハーブと野菜を楽しむ 南フランス・ニース料理フェアは、2015年4月16日(木)から全国のロイヤルホストでスタートし、2015年6月中旬までの期間限定フェアとなっています。
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