「Firefox 37」正式版リリース、ユーザー評価システム導入やYouTubeのネイティブHTML5再生が可能に
By mera
日本時間の2015年3月31日(火)から「Firefox 37」の正式日本語版がダウンロード可能となっています。バージョン37のデスクトップ版ではMedia Source Extensions(MSE)APIの一部分が実装され、YouTubeのネイティブHTML5再生が可能になることで映像品質の向上がはかられているほか、Firefoxへのレーティングとフィードバックを行うシステム「heartbeat」の実装やセキュリティ関連の対策が行われています。
Firefox のダウンロード — 自由な Web ブラウザ — Mozilla
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/
Firefox — Notes (37.0) — Mozilla
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/37.0/releasenotes/
Firefox 37 ベータ版リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/37.0beta/releasenotes/
Android ブラウザなら Firefox - あの人気ブラウザに Android 版が登場
http://www.mozilla.jp/firefox/android/
Android 版 Firefox 37 ベータ版リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/android/37.0/releasenotes/
◆デスクトップ版のダウンロード
Firefoxは自動更新機能によって順次自動アップデートされますが、今すぐ最新バージョンを使いたい場合は以下からダウンロード可能です。
・Windows版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-37.0&os=win&lang=ja
・Mac OS X版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-37.0&os=osx&lang=ja-JP-mac
・Linux版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-37.0&os=linux&lang=ja
◆追加になった主な新機能・デスクトップ版
Mozillaでは従来からもユーザーによるフィードバックを製品開発に活かしてきましたが、声を寄せるユーザーが一部のヘビーユーザー層などに偏ってしまうことは避けられず、従って寄せられる声にも一定のバイアスがかかってしまうことが避けられません。そのためMozillaではより幅広い声を集めるために、ユーザーに対して評価を依頼する仕組み「Heartbeat」を取り入れたとのこと。1日ごとに評価を依頼するユーザーがランダムに選ばれ、画面には以下のような評価用のウィジェットが表示されます。
さらに、高い評価をつけたユーザーには以下のようなシェア用のボタンを表示する「エンゲージメント(ENGAGEMENT)」ページが表示され、Firefoxをより向上させていくために役立てられるとのこと。この機能が煩わしい場合はユーザーがオフにすることも可能になっています。
また、MSE APIの一部が実装されてYouTubeのネイティブHTML5再生が可能になりましたが、これは見た目の部分ではまず体感できない部分。実際に利用を進める中で実感することになりそうです。
この他の詳細な変更点は以下の通りとなっています。
◆Firefox 37 デスクトップ版での変更点
○新機能
・Firefox へのレーティングとフィードバックを行うシステムheartbeatが実装されました
・Yandex がトルコ語でのデフォルト検索エンジンとなりました
・Bing の検索に HTTPS を利用するようになりました
・証明書の集中的な廃止のためにOneCRLがサポートされました。これにより偽装サイトに対する保護がより強力になりました。
・HTTP/2 AltSvc をサポートするサーバに対して、日和見暗号を利用するようになりました
○変更
・サイトの安全性のため、TLS の安全でないバージョンフォールバックが無効になりました
・SSL のエラー報告が拡張され、証明書がない場合のエラーも報告されるようになりました
・TLS False Start を利用するために、AEAD construction を利用する暗号スイートが必要となりました
・証明書と TLS において DSA がサポートされなくなりました
・WindowsでのWebGLの描画パフォーマンスが向上しました。
○HTML5
・Media Source Extensions (MSE) API の一部分が実装され、Youtube のネイティブ HTML5 再生が可能になりました。なおこの機能は Windows 版でのみ有効となります
・CSSのdisplay:contentsに対応しました
・ワーカースレッドから IndexedDB へアクセスできるようになりました
・WebRTC の SDP/JSEP 実装が新しくなりました
○開発者
・デスクトップ版と Android 版の Chrome および iOS 版の Safari 上でデバッグするためのタブが利用できるようになりました
・インスペクタにアニメーションパネルが追加されました。これによりアニメーションをコントロールできるようになります
・ネットワークパネルに新しいセキュリティパネルが追加されました
・デバッガパネルが chrome:// と about:// の URI をサポートしました
・Web コンソールに弱い暗号が記録されるようになりました
○修正
・いくつかのセキュリティ問題が修正されました
◆Firefox 37 Android版での変更点
○新機能
・アルバニア語 [sq]、ビルマ語 [my]、低地ソルブ語 [dsb]、ソンガイ語 [son]、高地ソルブ語 [hsb]、ウズベク語 [uz] がロケールに追加されました
・Yandex がトルコ語でのデフォルト検索エンジンとなりました
・ダウンロードマネージャのバックエンドが新しくなり、ダウンロードのパフォーマンスが向上しました
・証明書の集中的な廃止のために OneCRL がサポートされました。これにより偽装サイトに対する保護がより強力になりました。
・HTTP/2 AltSvc をサポートするサーバに対して、日和見暗号を利用するようになりました
○変更
・標準状態では、ページタイトルの代わりに URL バーにページのアドレスが表示されるようになりました
・サイトの安全性のため、TLS の安全でないバージョンフォールバックが無効になりました
・SSL のエラー報告が拡張され、証明書がない場合のエラーも報告されるようになりました
・TLS False Start を利用するために、AEAD construction を利用する暗号スイートが必要となりました
・証明書と TLS において DSA がサポートされなくなりました
・標準状態では、ページタイトルの代わりに URL バーにページのアドレスが表示されるようになりました
・「新しいタブ」以外に、ホーム画面を表示させる手段が追加されました
○HTML5
・CSSのdisplay:contentsに対応しました
・ワーカースレッドから IndexedDB へアクセスできるようになりました
・WebRTC で OpenH264 を利用できるようになりました
・WebRTC の SDP/JSEP 実装が新しくなりました
・いくつかのセキュリティ問題が修正されました
なお、次期バージョンのFirefox 38は2015年5月12日にリリース予定です。
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