「HTTP/2」のフルサポートに対応し同期機能を強化した「Firefox 36」正式版リリース
By mera
日本時間の2015年2月24日(火)から「Firefox 36」の正式日本語版がダウンロード可能となっています。バージョン36のデスクトップ版では「HTTP/2」をフルサポートし、新規タブページでピン留めしたタイルをFirefox Syncで同期できるようになりました。
Firefox のダウンロード — 自由な Web ブラウザ — Mozilla
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/
Firefox — Notes (36.0) — Mozilla
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/36.0/releasenotes/
Firefox 36 ベータ版リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/36.0beta/releasenotes/
Android ブラウザなら Firefox - あの人気ブラウザに Android 版が登場
http://www.mozilla.jp/firefox/android/
Android 版 Firefox 36 ベータ版リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/android/36.0/releasenotes/
◆デスクトップ版のダウンロード
Firefoxは自動更新機能によって順次自動アップデートされますが、今すぐ最新バージョンを使いたい場合は以下からダウンロード可能です。
・Windows版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-36.0&os=win&lang=ja
・Mac OS X版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-36.0&os=osx&lang=ja-JP-mac
・Linux版
http://download.mozilla.org/?product=firefox-36.0&os=linux&lang=ja
◆追加になった主な新機能
Firefox Syncの登録アカウントで同期できるようになりました。つまり、登録アカウントでログインしているFirefoxブラウザなら端末を問わず同じピン留めタイルを表示できるというわけです。
詳細な変更点は以下の通りとなっています。
◆Firefox 36デスクトップ版での変更点
○新機能
・新規タブページでピン留めしたタイルをFirefox Syncで同期できるようになりました。
・HTTP/2をフルサポート
・ロケールにウズベキスタンを追加
○変更
・-remoteオプションが削除されました。
・安全ではないRC4暗号を受け付けなくなりました。
・1024ビットのRSAキーを段階的に廃止
・シャットダウン時に動作がした場合は終了する前にクラッシュリポートが起動
・アドオンの互換性はこちらをご確認ください。
○HTML5
・ECMAScript 6 Symbolをサポート
・CSSの記述子であるunicode-rangeが実装されました。
・CSSOM-View のスクロールが実装されました。ライブラリを利用しなくても、滑らかにスクロールさせられます。
・object-fitとobject-positionが実装されました。
・CSSのisolation属性が実装されました。
・CSS3のwill-change属性が実装されました。
・ECMAScript 6のgeneratorのパフォーマンスが改善しました。
・'const'の意味が ECMAScript 6の仕様を満たすように変更されました。
・ES6ジェネレーターが改善
○開発者
・//# sourceURL=で指定されたファイル名を Error.prototype.stack が返すようになりました
・DOM Promise を調査できるようになりました。
・インスペクタ:HTMLツリー上での貼り付け方式が増えました。
・Markupにペーストオプションの追加
○修正
・CSSのグラデーションの計算がアルファ乗算済みの色空間上で行われるようになりました。
・FacebookおよびGoogleのリスタート後にログアウトされてしまう問題を解決
・複数のセキュリティの修正
◆既知の問題
○未解決
・scssファイルのソースマップでエディタの上に余白が表示されることがあります。(1128747)
◆Firefox 36Android版での変更点
○新機能
・タブレット用のUIが更新されました。
・マイティリー語[mai]が追加されました。これはAndroid Lolipopでのみ利用できます。
○変更
・安全ではないRC4暗号を受け付けなくなりました。
・アドオンの互換性はこちらをご確認ください。
○HTML5
・CSSの記述子であるunicode-rangeが実装されました。
・object-fitとobject-positionが実装されました。
・CSSフィルタが標準で有効になりました。
・CSSのisolation属性が実装されました。
・CSS3のwill-change属性が実装されました。
・ECMAScript 6のgeneratorのパフォーマンスが改善しました。
・'const'の意味が ECMAScript 6の仕様を満たすように変更されました。
・Media Source Extensions(MSE) APIが部分的に実装され、YoutubeでのHTML5再生が可能になりました。MSEの完全実装に向けて作業を続けています。
○修正
・CSSのグラデーションの計算がアルファ乗算済みの色空間上で行われるようになりました。
・VPNもしくはスイッチドネットワーク上での名前解決を行うようになりました。
なお、アドレスバーに「about:preferences」入力してページを開くと新しい設定画面を確認できます。これは英語および日本語のベータ版リリースノートで新機能として紹介されていた新デザインの設定画面で、英語の正式版リリースノートからは除外されていた要素。設定画面が今後に下記画像のようなUIに変更される可能性があります。
なお、次期バージョンのFirefox 37は2015年3月31日にリリース予定です。
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