2014年四半期にはAppleが世界で最もスマホを売ったメーカーだったことが判明

By Gorka Peña

Appleは2014年後半に発売したiPhone 6とiPhone 6 Plusの大ヒットにより過去最高売上高と利益を記録したことが報じられていますが、スマートフォン市場の動向を調査するCounterpointの調査結果からも他を圧倒する伸びを見せていたことが明らかになりました。

Market Monitor : Handset & Smartphone Markets – Q4 2014 - Counterpoint Technology Market Research
http://www.counterpointresearch.com/marketmonitor2014q4

Strategy Analytics: Apple Becomes World's Largest Smartphone Vendor in Q4 2014 -- BOSTON, Jan. 28, 2015 /PRNewswire/
http://www.prnewswire.com/news-releases/strategy-analytics-apple-becomes-worlds-largest-smartphone-vendor-in-q4-2014-300027582.html

各メーカーが出荷した端末の台数を比較する表がこちら。メーカーの順序は、2014年第4四半期(Q4 2014)の値でソートされています。2014年Q4に最も多くの台数を販売したのはAppleで、その数はじつに7450万台というもの。これは、前年同時期の5100万台から大きく増加したものとなっています。Samsungは7380万台の端末を売り上げて僅差の2位となっていますが、前年同時期の8670万台から1290万台減と大きく数を減らしているのが目立ちます。Appleは最後に大きく伸びを見せましたが、1年を通しての販売台数はSamsungの3億1660万台に比較して1億9260万台とまだ大きく水をあけられている状況です。

同時期における増減率を表すとこんな感じ。Appleの2014年第4四半期の増減率は前年同時期比で46.1％と大幅な伸びを見せています。一方のSamsungはマイナス14.9％という落ち込みでした。これにより、Appleの通年での増減率は25.6％となっています。Samsungは後半のペースダウンが影響したのか、通年でもマイナス0.5％とトータルで販売台数を減らしてしまっています。このほかにも、Xiaomi(小米)が通年で227.3％という驚異的な伸び率を示しているのが目立っています。さらに、表をよく見るとマイナスの数値を示しているのはSamsungだけという状況。ここからも、業界全体が伸びを見せる中でSamsungだけが減少傾向を見せるという「1人負け」に等しい状況になっていることをうかがい知ることができます。

出荷台数をパーセントで比較してみると、Appleは全体の20.2％を占めていることがわかります。これは前年同時期の16.9％から3.3ポイントの伸び。一方のSamsungは20.0％で僅差につけていますが、前年同時期のシェアが28.7％もあったことを考えると、まさに急減速といえる状況です。

このようにAppleを筆頭に成長を見せるスマートフォン市場ですが、特にAppleの成長を牽引したのは中国でのギフト市場にあるという興味深い分析も発表されています。

胡润百富 - www.hurun.net
http://www.hurun.net/en/ArticleShow.aspx?nid=9604

Apple takes top gifting spot in China - report | Reuters
http://uk.reuters.com/article/2015/01/29/uk-apple-china-idUKKBN0L210A20150129

中国国内では、ルイ・ヴィトン(LV)やグッチ、シャネルなどの名だたるブランドを抑えてAppleがギフト用商品として最も支持されているという調査結果が明らかになっています。

iPhone 6シリーズをめぐっては大勢の中国人がApple Storeに集結して転売用に大量のiPhoneを購入するなどの出来事も起こっており、中国ではiPhone 6人気が非常に過熱している様子。2015年に入っても94台のiPhoneを全身に巻き付けたアイアンマン状態の男が密輸容疑で逮捕される事件が起きるほどで、この勢いがどこまで続くのか気になるところです。