AppleがiPhoneの売上爆増で過去最高売上高と利益を記録、その理由とは
By Kārlis Dambrāns
AppleがiPhone 6およびiPhone 6 Plus発売以降初めてとなる2015年第1四半期の決算報告を行い、過去最高売上高と利益を記録したことが判明しました。Appleの好調の要因となったのはiPhoneシリーズで、中国での売上が大きく貢献しています。
Apple - Press Info - Apple Reports Record First Quarter Results
http://www.apple.com/pr/library/2015/01/27Apple-Reports-Record-First-Quarter-Results.html
Appleの報告によると、2015年度第1四半期の売上高は746億ドル(約8兆7800億円)で純利益は180億ドル(約2兆1200億円)。前年同期の業績と比べると、売上高が170億ドル(約2兆円)増、純利益が49億ドル(約5800億円)増となり、Apple過去最高の売上高と純利益を記録しました。iPhoneおよびMacの売上高も過去最高を記録し、iPhoneにいたっては約7450万台が売れ、こちらもiPhone史上最も多い販売台数となっています。ただし、iPadの売上高は前年同期よりも22%減少。
The Vergeが公開しているグラフを見ると、純利益を示す緑色の棒グラフが2015年第1四半期に急激に増加しているのが分かります。青色の売上高に関しては、iPhone 5s/5c発売以降初となった2014年第1四半期の決算時の記録を大きく更新。純利益・売上高ともにすさまじい成長を遂げています。
Appleの好調は中国によるものが大きいと見られています。中国では2014年10月に発売されたiPhone 6とiPhone 6 Plusの売れ行きが好調。下記のグラフは中国におけるAppleの売上推移を表したもので、2014年9月以降にすさまじい伸びを見せました。
Appleは2008年に中国初となるApple Storeをオープン。契約者数が7億6000万人を超える中国最大手の通信事業者「中国移動通信(チャイナ・モバイル)」が2014年1月にAppleとの提携キャリアに加わったことで、同年10月に発売されたiPhone 6/6 Plusの販売台数が大きく伸びたものとみられます。
Vergeによると、中国で増加している中流階級層にとってiPhoneを所持していることが一種のステータスになっているとのこと。ただし、世界最大ともいえる中国のスマートフォン市場には格安スマートフォン販売での成長が著しいXiaomiがおり、Apple Watchの発売を控えたAppleが中国市場で今後も拡大を続けるのか、その動向に注目が集まります。
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