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Google GlassがGoogle Xを「卒業」して次のステップへ、製品化への一歩か

By Ted Eytan

2012年から開発が進められてきたメガネ型情報端末プロジェクトの「Google Glass」が、Googleの研究ラボ「Google X lab」から独立することが発表されました。今後は「iPodの父」と呼ばれ、Googleが2014年に買収したNESTを率いるトニー・ファデル氏の下で開発が進められることから、正規商品開発の流れが加速することになるとみられています。

We’re graduating from Google[x] labs It’s hard to believe that Glass started…
https://plus.google.com/+GoogleGlass/posts/9uiwXY42tvc

Googleは1月15日付のブログで、「もはや研究所レベルを超えるほど成長した」としてGoogle GlassのプロジェクトがGoogle Xから「卒業」することを発表。併せて、これまで「ベータ版」として一般向けにも販売が行われてきた現行モデルのGoogle Glassの販売を1月19日付けで終了することが明らかにされました。

ウェアラブル型情報端末のGoogle Glassは、2012年に発表された当初は一部のデベロッパ向けに販売されていました。2014年からはアメリカ国内の一般向けにも販売が行われていたり、企業向けの用途としてアプリ開発を行うGlass at Workプログラムが開始されるなど、さまざまな場面での開発が行われています。2014年5月にはファッション業界から転身したアイビー・ロス氏がプロジェクトのリーダーとして開発を率いてきました。


今後、Google Glassプロジェクトにはトニー・ファデル氏が開発の総責任者として携わることになります。ファデル氏は元Apple役員で、iPodやiPhoneのプロダクトデザインを担当した経歴を持つ人物。同社退職後にスマートハウス関連技術を開発する企業「NEST」を立ち上げていましたが、2014年にはGoogleに買収されています。以下の写真はGoogleのラリー・ペイジCEOとファデル氏。


これまでプロジェクトを率いてきたロス氏はファデル氏の直轄に入り、今後は両者がタッグを組んでさらなる開発が続けられることになります。ファデル氏はロス氏との協同体勢について「とてもエキサイティングだ。今後は彼女がこれまでに得てきたノウハウを将来の製品作りに反映させることになる」とコメントしています。

従来型のGoogle Glassは1月19日で販売が打ち切られることになりますが、2015年中にはこれまでの開発結果を反映させた新モデルが発売される予定。画期的なデバイスではありながら、キラーアプリの不在や稼働時間の短さなどがネックとされてきたGoogle Glassですが、この組織変更によってどのような方向性が打ち出されることになるのか関心が集まりそうです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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