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スタートアップに自分を売り込んでシリコンバレーでインターンをすることのススメ

By thinkpanama

交換留学生やインターンシップ生に対してアメリカ文化情報局(USIA)から発行される「J-1ビザ」を使って、シリコンバレーのIT企業で短期間インターンシップ生として働き、その後、自分でスタートアップ企業「kippt」を起業することになったジョリ・ラロさんが、J-1ビザを使って働くことのススメをブログで公開しています。

How to intern in Silicon Valley with a J1 visa — What's brewing at Inc
http://blog.sendtoinc.com/2013/12/11/silicon-valley-internship-j1-visa/

ラロさんは2年半前、インターンシップ生としてサンフランシスコの小さなIT会社「Convore」で就労の機会を得たのですが、その時に利用したのがJ-1ビザ。フィンランドに住むラロさんにとって母国を離れて暮らす初めての経験で、とても勇気のいる行動だったそうです。しかし、そこで得た素晴らしい体験を思うと、若いクリエイターやデザイナーには、同様のチャレンジをぜひしてほしいと考えているとのこと。

ラロさんによると、スタートアップ企業でインターンシップとして働くためにJ-1ビザを取得することはそれほど難しくないそうです。J-1ビザの取得には時間がかかり、必要な手続きは多いのですが、スタートアップ企業で働くことで得られる経験を考えれば、その苦労も微々たるものだとしています。

By Alan

なお、J-1ビザを取得するには、大学生であること、大学を卒業後間もないこと、数年間の実務経験があること、のいずれかを満たす必要があります。実務経験がない場合にJ-1ビザを取得するには、大学生であれば文句なく資格がありますが、すでに大学を卒業している場合は、卒業後1年以内であることが必要とされているので注意が必要です。

1:スタートアップ企業を見つけること

J-1ビザを取得するために最初にするべきことは、自分の働きたいスタートアップ企業を見つけ、就労したいという意志を伝えることです。ラロさんによると、J-1ビザを利用してインターンシップ生としてスタートアップ企業で短期間働く許可を得ることは、想像以上に簡単だといいます。その理由は、スタートアップ企業がインターンシップ生の受け入れに寛大であるからです。インターンシップの給料は同様のスキルを持つ技術者を確保する費用に比べれば格安であるため、スタートアップ企業は総じてスキルのあるインターンシップ生を歓迎してくれるそうです。

By tec_estromberg

しかし、スタートアップ企業は人材の募集を告知していないことも多く、ましてやインターンシップ生の募集などしていません。そのため、インターンとして短期間働きたい人は、積極的に自分からアプローチしていく姿勢が大切です。方法は、メールやツイートで構わないのでとにかく直接、自分を売り込むことが肝心です。その場合、自分がこれまで作ったサービス・作品や能力をはっきり示すこととともに、例えば自分がインターンシップで何をしたいのか、どうしてその企業を選んだのかについて着飾ることなくストレートに伝えるべきだとラロさんは話します。その企業とサービスの熱烈なファンだと伝えることはとても有効であるとのことです。

2:J-1ビザの申請手続き


インターンとして短期就労できるスタートアップ企業が見つかれば、いよいよJ-1ビザの申請手続きです。J-1ビザを取得するためには、自分の国のビザ申請代理機関・CIEEなどのJ-1ビザのプログラムスポンサー機関・アメリカ政府の3機関とやりとりを行う必要があります。

まず、自国のビザ申請代理機関を探すことから取得手続きがスタートします。代理機関を選ぶときは、スタートアップ企業へのインターンシップ目的でのJ-1ビザの取得に慣れているのであれば有利です。また、すぐに対応してくれる代理機関を選ぶべきで、フットワークの軽さはメール返信の早さなどから判断できるそうです。

この段階の手続きで最も大切なことは、プログラムの申請書を正しく記入することと、トレーニング計画をしっかりと立てることです。J-1ビザは、トレーニー支援という意味合いがあることから、スタートアップ企業で働くことで何を学習しどのような技術が得られるのかを明示することが大切とのこと。ラロさんは、提出するトレーニング計画書の作成にはじっくり時間をとるべきだとアドバイスしてます。

ビザ申請書類がCIEEに届けられると、調査が行われます。そのスタートアップ企業が初めてJ-1ビザ取得者をインターンシップ生として受け入れる場合は、オフィスへの訪問調査が行われます。この間、3週間ほどは特にすることは何もなく、じっと手続きの進行を見守るだけです。

CIEEによって、資格証明であるDS-2019を発行してもらったら、最後にアメリカ政府機関との面接です。自国のアメリカ領事館のウェブサイトから面接時間を予約した上で、パスポートなど必要な書類をそろえて面接会場を訪れて、面接官からのいくつかの質問に答えれば、2~3日後に、晴れてJ-1ビザを取得することができます。

By Morten Amundsen

ビザ取得後のタスクワーク

J-1ビザを取得した後に、ビザの取得よりもやっかいな作業があるとラロさんは言います。それは、アパートを見つけたり、携帯電話を契約したり、アメリカの銀行口座を開設したり、公共交通機関を事前にチェックしたり、社会保障番号を取得したりと、多岐にわたります。アメリカでの新生活をスタートするために必要なこれらのタスクはインターネットで全て調べられるそうです。

ラロさんは、J-1ビザを取得してスタートアップ企業に短期就労する場合には、ビザ延長の手続きについても調べてから行くことをおすすめしています。スタートアップ企業は柔軟性に富み、物事が非常にスピーディーに進むため、当初の計画が変更されることはよくあることだからです。実際にラロさんは3ヶ月のインターンシップの計画が延長され、9ヶ月間もサンフランシスコに滞在することになったそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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