科学者と三ツ星シェフなどが科学と料理を融合して完成させた多角形アイスキャンディー「KYL21」
アイスキャンディーのデザインを結晶のような多角形にすることで表面積を増やして冷却時間を短縮、オーガニック食材を使ってベジタリアンや子どもでも安心して食べられる、新しいアイスキャンディー「KYL21」が開発されました。これはベルリンにある科学と料理を融合させるラボThe Science Kitchenによるもので、科学者と三ツ星レストランのシェフ、工業用窒素マシンのメーカーの協力によって作られました。
Willkommen bei KYL21
http://www.kyl21.com/
The Science Kitchen - 写真 | Facebook
https://www.facebook.com/foodlab.berlin/photos_stream
You'll Need a Ph.D. to Fully Appreciate These Popsicles | Wired Design | Wired.com
http://www.wired.com/design/2013/10/see-the-nominee-for-the-nummiest-nobel-prize/
アイスは棒状ではなく不思議な多角形。これはデザイン的な目的だけではなく、表面積を多くすることで氷結を速めるため。
アイスキャンディーのモールドも特殊で、高レベルの熱伝導性を持つ特殊合金を開発し、液体の膨張を防ぐ瞬間冷凍法を作りあげることで、許容誤差に対応。
瞬間冷凍されたモールドを持つCEOのDavid Marxさん。
アイスキャンディーを作っている様子はこんな感じ。
正面から。
これが完成品。アイスはヨーグルトが使われベジタリアン用・カクテル風などがあり、オーガニック食材が使われています。以下はヨーグルトとマダガスカル・バニラ味。
ベジタリアン用の抹茶風味。
マンゴー・ココナツ・ローズマリーのフレーバー。
オリーブオイル・クリ・蜂蜜のフレーバー。
ラム酒を使った「ピニャ・コラーダ」やウォッカベースのアイスキャンディー、その名も「スイミングプール」など、大人向けのカクテル・レシピもあります。
オーガニック食材を使っているため、子どもでも安心して食べられます。
実際にアイスキャンディーを作っているところ。
液体窒素で作るため、あたりは白い霧っぽい水蒸気で覆われています。
The Science Kitchenが行うパーティーで振る舞われるKYL21。
まだ一般の市場には出回っておらず、KYL21を食べるためにはベルリンで行われるThe Science Kitchenのパーティーに行く必要があるのですが、Marxさんは2014年にクラウドファンディングのキャンペーンを行い、市場での販売を計画しているとのこと。
以下はパッケージのデザイン案。
The Science Kitchenの行うパーティーの様子は以下のムービーから見ることができます。
science kitchen
霧となって容器からあふれる液体窒素。
The Science Kitchenのパーティーではその場でアイスが作られて振る舞われます。
カクテルを持つMarxさん。
おいしそうなスイーツが作られ……
ぱくり。
液体窒素の中から丸いものを取り出します。
マカロンのような見た目ですが、どうやらこれもアイス。
オレンジ色の液体を注いだり……
透明な液体を注いだりと、まるで実験室です。
Wikipediaによると、アイスキャンディーは1905年にサンフランシスコの11歳の少年フランク・エパーソンが発明してから変わらず円筒状や直方体のままでしたが、KYL21は前衛的なデザインを実現するため独自の製法を確立させており、アイスキャンディー界に対する新しい試みとなっています。
・関連記事
好きなアイスクリームのフレーバーでその人の性格が分かることが研究で判明 - GIGAZINE
凍らせた果物だけでクリーミーなアイスっぽいスイーツが作れる「Yonanas(ヨナナス)」を使ってみました - GIGAZINE
チュッパチャップスを高速回転させ3倍サイズのアイスキャンディーが作れる「おかしなアイスキャンディー チュッパチャプス」試食レビュー - GIGAZINE
「世界のKitchenから ソルティライチ」をアイスにした「ソルティライチアイスバー」をあまりに外が暑いので食べてみました - GIGAZINE
「ガリガリ君リッチ クレアおばさんのシチュー味」はアイスとシチューを予想以上に両立していました - GIGAZINE
インコを口に入れたような風味のインコアイス3種類を食べに行ってきました - GIGAZINE
・関連コンテンツ