メモ

NVIDIAがLinux開発者リーナスのFワード発言を受けて今後の方針を発表

By nvidia.corporation

Linux開発者のリーナス・トーバルズ氏がNVIDIAに対し中指を突き立てて「ファックユー!」と衝撃的な発言をしたことに対して、さっそくNVIDIAの広報がこの発言に反応しています。

[Phoronix] NVIDIA PR Responds To Torvalds' Harsh Words



リーナス・トーバルズ氏がNVIDIAに対して怒ったのは、OptimusテクノロジがLinuxをサポートしていなかったことや、それまでに積み重なってきた諸々の問題があったからでした。中指を突き立てて「ファックユー」と最大限の怒りを表明したトーバルズ氏はNVIDIAのことを「過去にLinuxコミュニティが取引した企業の中でも最悪の企業だ」と切り捨てました。


これに対するNVIDIAの広報担当のコメントは以下のようなもの。

NVIDIAにとっても、Linuxのサポートは重要です。そして、我々が顧客にGPUの素晴らしさを体験してもらいたいと情熱を燃やしているのと同じように、オープンソースコミュニティとしてLinuxを熱烈に愛している人がいることも理解しています。

最近、Optimusテクノロジに関して、我々のサポートが不足しているという疑問がいくつか挙げられました。(これは、トーバルズ氏の発言が、会場でOptimus搭載PCを使っている女性からLinuxのインストールがうまくいかないがNVIDIAはドキュメントも公開していない、その姿勢をどうお考えか?という質問に対するものだったことに対応している)

Optimusテクノロジは、当初はWindows 7のみをサポートしていました。しかし、Linuxユーザたちが「Bumblebee Project」を立ち上げ、OptimusテクノロジでLinuxもサポートして欲しいと動いたことから、インストーラーやドキュメント類が整備されました。


NVIDIAとしても、すべてのGPU内部について詳細なドキュメントを提供して欲しい、Linuxカーネルの開発議論がもっとアクティブであって欲しいと一部の人々が求めていることは理解しています。そのため、我々はLinuxの共通インフラとしてではなく、NVIDIAの共通コードに手を入れることでGPU側でLinuxをサポートすることを決定しました。全ての人が喜ぶものではないかも知れませんが、これによって、プラットフォームやOSの枠にとらわれることなく、すべての顧客に一貫したGPU体験を提供することができるようになります。

その結果は、こうなります。

1.Linux利用者は新しいGPUに対する即日サポートを受けられます。

2.デスクトップPC、ノートPCとも、最新のGeForceやQuadro、TeslaといったNVIDIAの幅広いGPUでLinuxをサポートします。これらのドライバは「http://www.nvidia.com/object/unix.html」で提供されます。

3.NVIDIAはARM用Linuxカーネルの非常に積極的な活用者となります。将来のLinuxやAndroid、Chrome OSのディストリビューションで使用される予定の最新3.4AMR Linusカーネルについて、社内ラインで高い優先度を与えています。これは、NVIDIAにとって、最終的には複数のプラットフォームを横断して、最上のGPU体験をすべての消費者に届けるということが重要な目標の1つであるからです。

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in メモ, Posted by logc_nt

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