非常時に建物ごとごろごろ移動できる回転式ビル「Migrant Skyscraper」
地震や津波、大火事など、いつ我が身に災害が降りかかるかわからない世の中となりましたが、そんな不安定な時代を生き抜くための新たな建築の可能性が「Migrant Skyscraper」です。タイヤの内側に農地や農場付きのビルを建てて自給自足、緊急事態が起こったときは建物ごと安全な場所に移動可能というアイデアです。
Migrant Skyscraper by Damian Przybyła & Rafał Przybyła » Yanko Design
http://www.yankodesign.com/2012/04/09/rolling-building/
全体的な設計図は以下から。
建物の中に植物を植えたり家畜を育てたりするスペースがあるので、タイヤの内側で自給自足をして暮らせます。
側面には橋渡しがあり、他のタイヤを横付けしてタイヤ同士で移動することも可能。
外側のタイヤは再生ゴムでできています。バイオエンジン搭載なので、「ここは危ない!」と思ったら安全な場所まで建物ごとごろごろと移動可能。移動中でもタイヤの内部はちゃんと静止しています。
汚れた水を飲み水用と農地用の2種類に浄水できる循環システム付き。循環型のエアコンも完備。
この建物のコンセプトは「自給自足によって人が自由を得ること」なので、生活の上で必要なものはすべてタイヤの内側でまかなえるというわけ。
キッチン、リビング、テラス、シャワー、トイレなども完備。
ごろごろと集まってきたいくつものタイヤは、そして一つの集落へ……。
災害時に危険な外に出ることなく安全な場所に移動でき、かつ食料をたっぷり確保できるので、将来的に実現するとかなり役立つのではないでしょうか。
・関連記事
地球がゾンビだらけになっても生き残れる携帯シェルター「VAGABOND」 - GIGAZINE
緊急災害地の最前線基地、水や電気を自給可能な未来の仮設住宅「EDV-01」 - GIGAZINE
超「深」層ビル、地下300mの巨大な建築物 - GIGAZINE
アメリカにある150の有名建築物の中から、好きな5つを選ぶとしたら? - GIGAZINE
思わず目を疑うような建物の写真いろいろ - GIGAZINE
外壁が回転する驚愕の建物 - GIGAZINE
・関連コンテンツ