「ハリー・ポッター」シリーズへの出演経験もあるジャーマン・シェパードが家無しに

映画「ハリー・ポッター」シリーズは2011年7月15日に公開された第7部後編「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」で完結。第1部「ハリー・ポッターと賢者の石」の公開から10年がかかっての完結で、メインキャストがほぼそのまま起用され続けた作品となり、ハリー役のダニエル・ラドクリフはイギリスの30歳未満億万長者リスト第5位にランクイン(俳優としてはトップ)になるなど、作品のパワーは計り知れないものとなりました。

しかし、そんな人気シリーズに出演経験のある1頭のジャーマン・シェパードが、飼い主の手を離れて「家なき子」になってしまいました。

Padfoot (animagos of Sirius Black) from “Harry Potter and the Prisoner of Azkaban”.

German shepherd Berry: Canine star of Harry Potter film is homeless | Mail Online

ジャーマン・シェパードのBerryは、トレーナーのPaul Thompsonさんによって、子犬のときに引き取られ、動物タレントとしてのトレーニングを積みました。最も華々しい経歴としては、映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」でのシリウス・ブラック役があります。

映画出演時のBerry。

普段のBerry。

シリウスはハリーの父ジェームズ・ポッターの親友で、大量殺人犯の汚名を受けてアズカバン(魔法使いたちの監獄)へ入れられていましたが、ハリーを助けるために脱獄してくるという役どころ。動物に変身する能力を持ち、大型の黒い犬に変身することができます。この黒い犬状態のシリウスを演じたのがBerryだった、というわけです。ちなみに、人間時のシリウスを演じたのはゲイリー・オールドマン。

Thompsonさんは長らくBerryらの面倒を見てきましたが、近ごろはなかなか家に帰ることができず、犬たちが満足できるほどに相手をしてやれる時間を取れないため、手放すことを決めたとSunday Express紙の取材に答えています。

現在、ThompsonさんはBerryと、Berryの親友でジャーマン・シェパードのミックス、Porridgeの新しい飼い主を探しています。このPorridgeもかつては動物タレントとして活躍しており、ゼイディー・スミスの「White Teeth」を原作とした長編テレビドラマ(2002年放送)に出演しましたが、今はすでに引退しています。

Berry(左)とPorridge(右)。

幼いころから一緒ということもあって、非常に仲良しです。

誰か、彼らに手をさしのべる人は現れるのでしょうか。