「怪しいお米 セシウムさん」のぴーかんテレビが放送中止、謝罪と代替番組に
8月4日の東海テレビ系情報番組「ぴーかんテレビ」放送中に「怪しいお米 セシウムさん」などといったテロップが誤表示され、その件について岩手県が誹謗中傷として東海テレビに強く抗議するという事態にも発展しましたが、本日8月5日(金)の「ぴーかんテレビ」の放送が急きょ中止され、謝罪番組と代替番組の放送に切り替わっていたことが分かりました。
東海テレビ公式サイトの番組表を見ると、8月5日(金)に「ぴーかんテレビ」が放映される予定であった枠の内容が変更されていて、9:55からは「お詫びとご報告」、9:58からは「トムとジェリー テイルズ」が約1時間半にわたって流されるという内容になっています。
東海テレビ | 週間番組表
9:55から3分間放映された「お詫びとご報告」の内容はこのムービーで見ることができます。音声を文字起こしした内容も併記しました。
?お詫びとご報告? - YouTube
おはようございます。東海テレビから皆様にお詫びとご報告がございます。
昨日の「ぴーかんテレビ」の放送で、岩手県産ひとめぼれのプレゼント当選者として「怪しいお米」「汚染されたお米」「セシウムさん」などの不適切な表現の字幕テロップを誤って放送いたしました。
岩手県の農業、畜産業に携わる皆様や、福島県をはじめとした原子力発電所事故による被害を受けた皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。また、視聴者の皆様にも大変不快な思いを抱かせてしまったことを重ねてお詫び申し上げます。
誤って放送されたテロップは、実際に当選者が決まる前に、担当者がふざけ心で作成した仮のテロップでした。今回はその仮のテロップを操作ミスにより放送してしまいました。放送しない仮のテロップとはいえ、ふざけ心では済まされない、大変不謹慎な表現をしたことに大きな問題がありました。担当者の不見識、そして番組プロデューサー、ディレクターのチェックのあり方など、管理体制に甘さがあったことを深く反省しています。
本来は風評被害を食い止めるべく、細心の注意を払わなければならない私たちが、あたかも「岩手県産ひとめぼれ」が安全ではないような誤解を招きかねない内容の放送をしたことを重く受け止め、深く反省しています。今後はこのようなことが二度と起きないよう、番組作りの管理体制の見直しとコンプライアンスの徹底を図り、失った信頼の回復に努めて参ります。
改めて、関係者の皆様、視聴者の皆様に深くお詫び申し上げます。このたびは大変申し訳ございませんでした。
本日はぴーかんテレビを休止し、別の番組を放送させていただきます。
「お詫びとご報告」の中で「担当者がふざけ心で作った仮のテロップ」という表現がありましたが、地元メディアである中日新聞の報道によると、テロップは外部スタッフの50代男性が作成したもので、キャスターが当選者の氏名や住所をペンで書き込むボードの元データとしてコンピューターで作成した後、不適切な文言を書き込んだとされています。
現在、東海テレビの「ぴーかんテレビ」番組サイトにアクセスすると、トップページにお詫びの文章が表示された後に本来のトップページに遷移するようになっています。内容は昨日公表されたプレスリリースや報道内容と同一です。
東海テレビ | ぴーかんテレビ
週間番組表を見る限り、来週月曜から「ぴーかんテレビ」と表示がありますが、果たして週末の2日を挟んで放送再開できる状態になるのでしょうか……。
・関連記事
番組放送中に「怪しいお米 セシウムさん」などが誤表示、東海テレビが謝罪 - GIGAZINE
岩手県が「怪しいお米 セシウムさん」を誹謗中傷として東海テレビに強く抗議 - GIGAZINE
「ACジャパン(旧公共広告機構)」が謝罪文を掲載、CM大量放送で視聴者から抗議が殺到 - GIGAZINE
・関連コンテンツ