神奈川県警が次に事件が発生する場所を予測し、強制わいせつの容疑者を逮捕
(by /\/\ichael Patric|{)
過去に起こった犯罪情報を分析し、次の事件発生を予測する犯罪事件管理システム「コムスタット」。海外ではニューヨーク市警などで導入されており、神奈川県警でも4月から「神奈川版コムスタット」を全署に導入しています。
神奈川県下では小学生を狙ったわいせつ事件が多発していたため、このコムスタットを活用して次の事件発生場所を予測。するとまさにこの予測範囲内で実際に事件が発生、過去の目撃情報と似た男が防犯ビデオに映っていたため、容疑者の逮捕につながったそうです。
詳細は以下から。
次の発生場所を予想、強制わいせつ容疑者逮捕 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
読売新聞の報道によると、神奈川県警多摩署は6月2日、小学1年生の女児ら2名にわいせつ画像を見せたり、下半身を触らせるなどした容疑で無職の男(25)を逮捕しました。
容疑者逮捕につながったのは、神奈川県警が導入した犯罪事件管理システム「コムスタット」。これは過去の犯罪事例などを分析、次の事件発生場所の予測ができるというもので、「神奈川版コムスタット」は2009年11月から鎌倉署・大船署に先行導入され、今年の4月からは県下全54署での運用を開始していました。
多摩署では、現場周辺で子どもを狙ったわいせつ事件が多発していたことから、「コムスタット」で事件を分析。すると、次の発生予測場所を半径250m以内に絞り込むことができました。そのため、捜査員を集中的に投入、これまでの犯人の逃走経路などをもとに監視ビデオも設置し、24時間態勢で警戒が行われていました。容疑者は5月にこの予測範囲内で事件を起こし、監視ビデオにその姿が映ったため、逮捕につながったそうです。
この「コムスタット」、すでに埼玉県でも平成14年(2002年)に埼玉版コムスタットを開発・運用していたりするようです。神奈川での事例を見ると、かなり有効そうな気がするのですが、日本全国で導入される予定はないのでしょうか。
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