ハッカー養成サイトで技術指導やツール配布を行っていたメンバー3人を中国政府が逮捕
by John Flinchbaugh
武漢市の地元紙・武漢晩報や国営・新華社通信によると、中国政府が国内最大のハッカー養成サイト「Black Hawk Safety Net(黒鷹安全網)」を閉鎖し、メンバー3人を逮捕したそうです。
サイトではハッキング方法を教えたり、ハッカー御用達のツールを配布したりしていたそうで、利用者は有料会員が1万2000人、無料会員は17万人にものぼっていたとのこと。
詳細は以下から
Beijing Heralds Bust of Major Hacker Ring - WSJ.com
中国でハッカー養成サイト企業摘発 国際ニュース : AFPBB News
中国政府がハッカー養成サイトを閉鎖、メンバー3名を逮捕 | ネット | マイコミジャーナル
中国政府は、ハッキング情報を教えたりハッカー用のツールを配布するなどした容疑でハッカー養成サイト「Black Hawk Safety Net(黒鷹安全網)」のメンバー3人を逮捕したそうです。報告によれば、サイトの利用者は有料会員が1万2000人、無料会員は17万人にもなり、100万ドル(約9000万円)の収益をあげていたとのこと。
当局は「Black Hawk Safety Net」が2007年に中国国内で起こったサイバー攻撃に関与してたことを突き止め、昨年11月にサイトを閉鎖してメンバー3人を拘留しました。新華社通信によると、170万元(約2200万円、一部報道では1700万元・約2億2000万円とも)やサーバ9台、PC5台、車1台が差し押さえられたそうです。
「Black Hawk Safety Net」ではハッキング方法を教えるほか、ハッカー用ツールやトロイの木馬の配布を行っており、攻撃対象の中にはチベットの指導者ダライ・ラマのオフィスやドイツ首相官邸なども含まれていました。
中国とハッキングとの関連でいえば、1月にGoogleが特定のGmailアカウントに対してサイバー攻撃を受けていたとして中国からの撤退を検討、その後、各企業のソースコードを狙った攻撃があったことが明らかになっていますが、その攻撃の出所はいまだにわかっていません。
中国コンピュータ緊急対応センター(National Computer Network Emergency Response Coordination Center of China)が昨年発表したレポートによると、2009年に中国のハッカー産業によって引き起こされた損失は7億6000万元(約100億円)にものぼるそうで、中国政府はハッキング行為を「許されないもの」と断じています。
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