サイエンス

パックマンそっくりな土星の月「ミマス」のサーマル・イメージ


土星の衛星ミマスといえば、巨大なクレーター「ハーシェル」が特徴的なその姿がデス・スターに似通っていることから、スター・ウォーズファンの間では有名かもしれませんが、これからはレトロゲーム好きの間でも人気の天体となるかもしれません。

NASAの土星探査機カッシーニによって最近撮影されたミマス表面のサーマル・イメージ(熱分布図)が、クッキー的なものを食べるパックマンの姿にそっくりであると話題になっています。

詳細は以下から。Saturn moon looks like Pac-Man in NASA thermal images | Mail Online

ミマスは直径約400kmと、地球の月の9分の1程度。太陽系の衛星の中では20番目の大きさですが、これまでに知られている天体のうち、自重により球形に成形されたと考えられるものでは最小です。角度によってはデス・スターにそっくりですが、ミマスの巨大クレーター「ハーシェル」が発見されたのはスター・ウォーズの第一作が製作された3年後であったため、デス・スターがミマスをモデルにしたというわけではないようです。


このミマスのサーマルイメージがこちら。暇を持て余した天文学者がミマスの写真の上にパックマンの落書きをしたというわけではなく、ミマス表面から放射される赤外線を分析し熱分布を示したものですが、どう見てもパックマンです。ハーシェルがクッキーに見えるだけでなく、ちょうど目の位置にもクレーターがあります。


比べるとよく似ていることがわかります。自然はときどき不思議なものを見せてくれますね……。


NASAの科学者たちによると、ミマスの表面物質の質感の違いにより、蓄熱性に差が出て、このような表面温度の分布になったと考えられるとのことです。

ちなみに土星には軌道が確認された衛星が62個あり、最大の衛星タイタンは直径約5150km、水星よりも大きいそうです。なお、カッシーニによる土星探査計画は2017年まで延長されることが最近発表されました。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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