冬太りで5000人が「美しい人」専用SNS「BeautifulPeople.com」をクビに
日本では「正月太り」という言葉がありますが、おめでたい時期は食べ過ぎてしまったり、冬休みは寒いので家でごろごろしがちになる人が多いのは世界共通の模様。
以前GIGAZINEでも紹介した会員による投票制の審査で「美しい」とされた人しか入会を認めない外見至上主義のSNS「BeautifulPeople.com」では、感謝祭からクリスマス、新年とイベントの続くこの時期にぜい肉を蓄えてしまった5000人ものメンバーが退会を迫られたそうです。
詳細は以下から。BeautifulPeople.com axes 5,000 members for gaining weight - Telegraph
BeautifulPeople.comの最高経営責任者Greg Hodge氏によると、クリスマスや新年を祝う様子の写真がサイトにアップされると多くの会員が(体形について)「油断してしまった」ことが白日のもとにさらされ、ほかの「緊張感を保った」会員からたくさんの苦情が寄せられたそうです。
「これらの苦情に、我々はふくよかになってしまったメンバーを再度投票審査の段階に戻すことで対応しました。入会時と同じ審査を再び受けてもらうのです」とHodge氏。「この、現会員による投票制の再審査で、5000人以上が不合格となりました。再審査を経て再び会員として認められたのはわずか数百人です」
退会を迫られた5000人はアメリカとカナダの会員が大多数であったほか、900人近くはイギリスの会員だったそうです。
世界中に55万人の会員を持つとされるBeautifulPeople.comでは、入会希望者は写真と簡単なプロフィールを提出し、異性の現会員がその写真から外見を4段階で評価します。この投票審査を受け、過半数の支持を得た人のみが入会を認められるというシステムです。
Hodge氏によると「ホリデイ太り」は毎年問題となっているとのことで、「毎年、西洋の会員の一部はホリデイシーズンに暴飲暴食をし、それが彼らの外見におよぼす悪影響は火を見るより明らかです」と語っています。
「アメリカ人は感謝祭からはなはだしく食べ続け、飲み続けているので、多くのメンバーが退会を余儀なくされたのも不思議ではありません。彼らがホリデイ太りを解消した後にまた戻ってくることを期待しています」とHodge氏。確かにアメリカの感謝祭は、七面鳥のディナーを食べた後はビールを飲みながらテレビでNFLを見るといったイメージがあり、またカナダの感謝祭(10月中旬)と比べてクリスマスに近く(11月末)、感謝祭のあとは胃を休める間もなくパーティーシーズンに突入する印象ですが、実際にその通りの生活を送っている人々が多いということなのでしょうか。
Hodge氏は「イギリスとカナダでは、食べまくる、飲みまくる、そしてソファでテレビを見まくるのがクリスマスとニューイヤーのすべてと言っても過言ではありません」とも語っています。
なお、BeautifulPeople.comから今回退会を迫られた人々に再審査不合格の旨を伝える際には、ホリデイ前の体形を取り戻すのに役立つフィットネスクラブなどの情報も送られたとのことで、なかなか抜け目のない運営をしているようです。
BeautifulPeople.comの創立者Robert Hintze氏は「ビジネスとしては、会員数が減るのは嘆くべきことです。しかし、会員たちは高い美的水準が保たれることを望んでいます。太ってしまった人々がサイトに存続することを許すのは、我々のビジネスモデルとBeautifulPeople.comの礎となったコンセプトの崩壊を招く脅威となり得るのです」と語っています。
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