犯人はメタノール?二日酔いになりやすいお酒はこちら
お酒には同じ度数・同じ量を飲んでも二日酔いになりやすいお酒となりにくいお酒があるそうです。そこで問題、以下のお酒を二日酔いしやすい順に並べ替えてください。
(赤ワイン・白ワイン・ブランデー・ウィスキー・ウォッカ・ジン・ラム・エタノール)
詳細は以下から。Hangovers -- Calder 314 (7073): 2 -- BMJ
正解は、ブランデー・赤ワイン・ラム・ウィスキー・白ワイン・ジン・ウォッカ・エタノールの順。
これは1973年に20人に対し行われた実験の結果で、各酒類1銘柄ずつしか試されていないのですが、一般的に色が着いたお酒より無色のお酒の方が二日酔いしにくいと覚えておくとよいかもしれません。
純粋なエタノールが一番二日酔いしにくいと聞くと意外な気がするかもしれませんが、この実験ではウォッカとエタノールでは20人中2人に軽い頭痛が起きたのみだったとのこと。エタノールよりも、アルコール飲料の発酵過程で生成される不純物(ポリフェノール、エタノール以外のアルコール、ヒスタミンなど)の方が二日酔いに関連しているようです。二日酔いの症状はお酒に含まれるエタノールと、エタノールを酸化したアセトアルデヒドが共に血中から消えかかったころに一番ひどく、ピーク時の血中エタノール濃度・血中アセトアルデヒド濃度と二日酔いのひどさに関連は見られないとのこと。
1987年には二日酔いはメタノールを酸化しホルムアルデヒドやギ酸にする代謝によって起こり、メタノールの代謝が早い人ほど二日酔いに苦しむという説が提唱されました。この理論は、ひどい二日酔いを起こすといわれる酒ほどメタノール濃度が高いこと、メタノール代謝と二日酔いの進行が時間的に符合すること、少量のエタノール(ホルムアルデヒドとギ酸の生成を妨げる)の摂取が二日酔いに効くこと(いわゆる「迎え酒」)により裏付けられています。
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