「世界のどの地域に住むか」によって人間の老化速度が左右されるとの研究結果

人間の老化には遺伝子や生活習慣、ストレスなど多岐にわたる要因が影響を及ぼしています。スタンフォード大学医学部が主導した新たな研究では、その人の民族性と「世界のどの地域に住むか」が老化速度を左右することがわかりました。
A comparison of deep multiomics profiles across ethnicity, geography, and age: Cell
https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(26)00467-8
Stanford Medicine-led research links human molecular, microbial diversity with geography, ethnicity
https://med.stanford.edu/news/all-news/2026/05/microbial-ethnic-geographical-diversity.html
Where You Live May Affect How Rapidly You Age, Sweeping Study Finds : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/where-you-live-may-affect-how-rapidly-you-age-sweeping-study-finds
人間は非常に複雑な生活を送っており、祖先から受け継いだ遺伝子や地理的要因、生活様式などのさまざまな要因が生物学的特性を形成しています。また、人間が地球上を移動する能力もここ数世紀で飛躍的に高まっており、祖先が生まれ育って適応した地域とはまったく異なる環境に住む人も珍しくありません。
そこでハーバード大学の遺伝学者であるマイケル・スナイダー教授らの研究チームは、人々の民族性と実際に居住している地域の違いを利用することで、生物学的特性に対する遺伝的圧力と環境的圧力の違いを解明しようと試みました。
スナイダー氏は「今回初めて、私たちは世界中の人々の詳細なプロファイリングを行いました。これにより、代謝産物や微生物といった特性のうち、どの特性が民族性と相関があり、どの特性が地理的要因と相関があるかを把握することができます」と述べています。

研究チームはヨーロッパ・東アジア・南アジア出身の祖先を持ち、世界中のさまざまな地域に住む322人の被験者を募集しました。研究ではDNAだけでなくタンパク質・脂肪・腸内細菌・免疫マーカー・代謝産物など、幅広い健康バイオマーカーが分析対象に含まれ、これらを組み合わせて被験者の生物学的特性を包括的に把握したとのこと。
研究の結果、共通の民族性を持つ被験者は世界中のどこに住んでいようとも、遺伝子・腸内細菌・代謝といった基本的な特性を共有していることが明らかになりました。
・関連記事
賃貸暮らしの人は持ち家の人よりも生物学的老化が速く悪影響は失業や肥満より大きいという研究結果 - GIGAZINE
生活習慣だけでなく「どこに住んでいるのか」が寿命に大きな影響を与えるとの研究結果 - GIGAZINE
「海辺の家」に住む人は長生きするとの研究結果 - GIGAZINE
人間の老化は「44歳頃」と「60歳頃」の2回に分けて劇的に進むと判明 - GIGAZINE
社会的つながりを保つことが生物学的な老化を遅らせるカギかもしれない - GIGAZINE
世界最高齢の女性の研究で長寿の秘密が明らかに、117歳まで生きた「スーパーセンテナリアン」が毎日食べていたものとは? - GIGAZINE
人間がケガや病気から回復しにくくなる「虚弱」な状態に達する年齢が明らかに - GIGAZINE
健康で幸福な老化「サクセスフル・エイジング」を達成するには1日7時間以上の睡眠が重要だという研究結果 - GIGAZINE
億万長者に「不死」を売りつけようとする長寿産業が抱えている問題とは? - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 無料メンバー, サイエンス, Posted by log1h_ik
You can read the machine translated English article Research suggests that the rate of human….









