ほぼすべてのかんきつ類がたった3種類の原種の掛け合わせだとひと目でわかる「かんきつ類の三元プロット図」

オレンジ・レモン・グレープフルーツなどのよく見かけるかんきつ類の多くは、実は「ポメロ」「マンダリン」「シトロン」という3つの祖先的なかんきつ類の交雑から生まれたものだといいます。Joe Laufer氏は、複雑に入り組んだかんきつ類の系譜を普通の家系図ではなく三元プロットで表現し、どの品種が3原種のどれをどの程度受け継いでいるのかをひと目で分かるようにした図「A Ternary Plot of Citrus」を公開しました。
A Ternary Chart of Citrus
https://www.jlauf.com/writing/citrus/
Laufer氏が公開した三元プロット図は以下。三元プロットは3つの要素の比率を三角形の中の位置で表す図です。今回の場合、三角形の3つの頂点に「ポメロ(左下)」「マンダリン(上)」「シトロン(右下)」という3つの原種を置き、それぞれの品種がどの頂点にどれだけ近いかでどの原種の割合が高いかを示しています。

それぞれのノードにマウスカーソルを重ねると、その品種に関する説明と遺伝的な内訳を確認できます。例えば有名な温州みかん(Satsuma)は「ポメロの系統をかなり受け継ぐ日本の歴史あるマンダリン」と説明されており、マンダリンを78%、ポメロを22%受け継いでいるとのこと。

ノードをクリックすると、その品種名をGoogle画像検索した検索結果ページへ遷移します。

この図の面白いところは家系図のような年代順の系統図では見えにくい関係が見えてくる点です。Laufer氏によると、この三元プロットは年代順の図ではないからこそ、どの品種がどの原種にどれだけ近いのかや、スーパーに並ぶかんきつ類にどんな偏りがあるのかを視覚的に把握しやすいとのこと。
例えば、ポメロからマンダリンへ向かう方向に品種が密集していることから、人間が育てる品種が甘みの強いマンダリン寄りの品種へ向かってきた様子がうかがえます。
かんきつ類の複雑な交雑は人間による栽培や移動の歴史の中で強まってきたとLaufer氏は述べています。アジアで初期に栽培されたかんきつ類はその後の人の移動や交易によって広がり、地中海地域などでさらに選抜や交配が進んだ結果、スイートオレンジ・グレープフルーツ・レモンのようななじみ深い品種が生まれたとされています。
ただしLaufer氏は、すべてのかんきつ類が3原種だけで整理できるわけではないとも記しています。ライム類の遺伝的な内訳で多く見られる「C. micrantha」はマンダリン・ポメロ・シトロンとは別の第4の祖先種であり、その系統はこの三元プロットの軸に収まらないそうです。

複雑すぎて把握しづらいかんきつ類の系譜を3つの祖先的なかんきつ類との距離として見せ直したのが、この「かんきつ類の三元プロット図」です。厳密にはこの三元プロット図だけで表し切れない系統もありますが、オレンジやレモンやグレープフルーツが互いにどのような関係にあるのかをざっくりつかむにはかなり分かりやすい図になっていました。
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