ハードウェア

円周率が314,000,000,000,000桁まで求められて世界記録更新


テクノロジーレビューサイトのStorageReviewが円周率を314兆桁まで計算して世界記録を更新しました。StorageReviewは計算に用いたマシンの詳細も公開しており、計算速度や電力効率の面でも飛躍的な進歩を遂げたとアピールしています。

StorageReview Sets New Pi Record: 314 Trillion Digits on a Dell PowerEdge R7725 - StorageReview.com
https://www.storagereview.com/review/storagereview-sets-new-pi-record-314-trillion-digits-on-a-dell-poweredge-r7725

StorageReviewは独自に構築したサーバーを用いて円周率の計算に挑戦しており、2024年3月には105兆桁まで算出して世界記録を樹立しました。

円周率が105兆桁まで明らかに、所要時間は70日弱 - GIGAZINE


その後、2024年6月には円周率を202兆1122億9000千万桁まで求めて記録を更新。しかし、2025年5月にキオクシアとLinus Media Groupの共同チームが300兆桁の計算に成功したことを発表して記録は破られていました。

キオクシアとLinus Media Groupが「最も正確な円周率の値」のギネス世界記録™を樹立 | KIOXIA - Japan (日本語)
https://www.kioxia.com/ja-jp/about/news/2025/20250519-1.html


StorageReviewはDellのPowerEdge R7725を用いて記録の更新に挑戦しました。


CPUは192コアのAMD EPYCを2台搭載。PowerEdge R7725の標準構成では空冷ファンが採用されていますが、水冷システムに変更しました。また、合計1.5TBのDDR5メモリも搭載しています。


円周率計算ソフトウェアはy-cruncherを採用。ストレージはMicron 6550 IONを40台詰め込み、34台をy-cruncherの計算処理用ストレージとして割り当てました。そして、残りの6台のSSDでRAID 10を構築し、314兆桁の円周率を記録しました。


計算は110日で完了し、ダウンタイムは一度も発生しませんでした。以下のグラフは歴代円周率記録の桁数(縦軸)と計算時間(横軸)を示したもので、今回の記録がGoogleやキオクシアなどのライバルより短い時間で達成できたことが分かります。また、計算に費やした電力量は4304.662kWhで、他の円周率計算マシンより圧倒的に高効率だったとアピールしています。


StorageReviewはPowerEdge R7725やMicron 6550 IONを組み合わせマシンを110日間ダウンタイムなしで稼働させられたという事実を踏まえて、同様のシステムが気候モデル・物理シミュレーション・ゲノミクスパイプライン・AIトレーニングといった「計算を数カ月間続ける必要がある生産科学タスク」で効果を発揮することを証明できたとコメントしています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ついに円周率の100兆桁目が判明、Google Cloudの研究者が約5カ月かけて追求 - GIGAZINE

円周率を62兆8000億桁まで計算して世界記録を更新したコンピューターのスペックとは? - GIGAZINE

NASAでは円周率を何桁まで使っているのか? - GIGAZINE

インドの物理学者がひも理論の研究から偶然「円周率」の新しい公式を発見 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article Pi calculated to 314,000,000,000,000 dig….