「ブラックフライデー」が人間の脳をどう操って買い物させるのかを科学者が解説

アメリカの感謝祭(11月第4木曜日)翌日にあたる金曜日はブラックフライデーと呼ばれ、その前後にまたがって大々的なセールが小売店やオンライン通販サイトなどで行われます。近年は日本でもブラックフライデーのセールが一般的になってきましたが、この背後にある「人間に買い物をさせるための科学的な戦略」について、西シドニー大学で認知神経科学の上級講師を務めるティール・グローツワーガーズ氏らが解説しています。
Here’s what Black Friday sales shopping does to your brain
https://theconversation.com/heres-what-black-friday-sales-shopping-does-to-your-brain-269591

通常、「新しいテレビを買うかどうか」「リビングのテーブルを買うかどうか」といった選択をする際、人間の脳は賛否両論の証拠をたくさん集めて比較検討します。重要なのは価格や機能、ユーザーレビュー、予算、保証の内容といったもので、人々は十分な情報を得たと感じたら決断を下します。このプロセスには時間がかかりますが、決定が重要であればあるほど、人々はより多くの証拠を集めたがるとのこと。
ところが、プレッシャーがかかる状況下では、脳は決断を下す前に必要な情報量のしきい値を下げます。つまり、時間的なプレッシャーはより少ない証拠で、より素早く決断を下すことを促すというわけです。
これは決して悪いことだけではありません。たとえば「毒を持っているかもしれない虫が腕についた」「火元は確認できないけど火災警報が鳴った」といった状況では、行動する前にメリットとデメリットをじっくり比較する余裕がないため、迅速に決断を下すことが重要となります。しかし、ブラックフライデーのセール期間中は、同じプロセスが衝動買いにつながる可能性があります。
ブラックフライデーは短期間で終了してしまうため、人々は時間的なプレッシャーにさらされます。すると脳は選択肢を評価するための近道を探そうとして、商品を閲覧している人の数、購入済みユーザーの数、割引率などのわかりやすい数字に頼ろうとします。ところが、これらの数字は製品の品質や生活における必要性、先に購入した人のレビュー、価格、長期的な価値といった詳細情報よりも役に立たないかもしれません。

また、グローツワーガーズ氏らは「ブラックフライデーのセールは『緊急性』だけでなく、『希少性』にも訴えかけます」と指摘しています。ブラックフライデーのセールは短期間で終了してしまうだけでなく、大勢の人々が一斉に買い物をするため、「他の人に買われてしまう前に買わなくては」という強い競争意識が働きます。
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in 無料メンバー, サイエンス, Posted by log1h_ik
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