OpenAIとソフトバンクがアメリカに5カ所の巨大AIデータセンターを建設する計画を発表

OpenAIが主導する5000億ドル(約73兆円)規模のAIインフラストラクチャー建設計画「Stargate」は、アメリカ国内に大規模データセンターを設置し、AIの開発と運用をより活発にすることを目指しています。新たに、Stargateの一環として、OpenAIとソフトバンクグループ、Oracleが連携してアメリカに5つのAIデータセンター拠点を開設することが発表されました。
OpenAI, Oracle, and SoftBank expand Stargate with five new AI data center sites | OpenAI
https://openai.com/index/five-new-stargate-sites/

OpenAI、Oracle、ソフトバンクグループ、Stargate を推進 — 新たに5つのAIデータセンター拠点を設立 | ソフトバンクグループ株式会社
https://group.softbank/news/press/20250924
Stargateは2025年1月22日に発表された計画で、2025年7月にはOracleとの間で追加の投資契約に合意し、4.5ギガワットクラスのデータセンターを追加開発することを発表しました。この合意によって、Stargate全体の規模は5ギガワットを超え、200万個以上のGPUが稼働することになりました。
OpenAIとOracleが4.5ギガワット級のデータセンター建設契約を締結、ソフトバンクも参加する70兆円超えの大規模プロジェクト「Stargate」の一環として - GIGAZINE

今回の発表により、新たに5つの新しいデータセンターがアメリカ国内に建設されることが明らかになりました。
More compute in the making.
— OpenAI (@OpenAI) September 23, 2025
Announcing 5 new Stargate sites with Oracle and SoftBank, putting us ahead of schedule on the 10-gigawatt commitment we announced in January. https://t.co/AWJQt02XZ4
新しい拠点のうち、「テキサス州シャックルフォード郡の拠点」「ニューメキシコ州ドニャアナ郡の拠点」「近日発表予定の中西部の拠点」はOracleが建設費用を負担します。そして、OpenAIとソフトバンクグループグループの提携により「オハイオ州ローズタウンの拠点」が建設中であることや、OpenAIとソフトバンクグループ傘下のSBエナジーの提携によって「テキサス州ミラム郡の拠点」を開発する計画があることも発表されました。
これらの新しい5拠点と、テキサス州アビリーンの主要拠点、そして進行中のプロジェクトを合わせると、Stargateの計画容量は約7ギガワット、今後3年間の投資額は4000億ドル(約60兆円)を超えます。OpenAIは「2025年1月に発表した、10ギガワットの計画容量、投資額5000億ドル(約73兆円)規模のコミットメントを、予定より前倒しで2025年末までに確実に達成できる見通しが立ちました」と述べています。

新拠点建設の発表に際してOpenAIのサム・アルトマンCEOは「AIが能力を発揮するには、それを支えるコンピューティング基盤を構築する必要があります。そのコンピューティング基盤こそが、誰もがAIの恩恵を受けられるようにし、将来の飛躍的な進歩を実現するための鍵となります。私たちはすでにStargateを通じてこの目標に向けて歴史的な進歩を遂げており、当初のコミットメントを達成するだけでなく、次に来るものへの基盤を築くべく迅速に前進しています」と述べました。
Oracleのクレイ・マグワイクCEOは「Oracleの信頼性、拡張性、そしてセキュリティに優れたAIインフラストラクチャは、OpenAIの急速な事業拡大に貢献しています。この膨大な需要に応えるため、私たちはデータセンター拠点を比類のないペースで拡大し続け、最高性能かつ費用対効果の高いAIのトレーニングと推論能力を提供していきます」と語っています。
ソフトバンクグループの代表取締役兼会長兼CEOである孫正義氏は「Stargateは、ソフトバンクの革新的なデータセンター設計とエネルギーに関する専門知識を活用し、AIの未来を支えるスケーラブルなコンピューティングを提供します。OpenAI、Stargateのパートナーと共に、AIが人類を進歩させる新しい時代への道を切り開いていきます」とコメントをしています。
また、アルトマンCEOはブログでAIデータセンター拡張の意義について「世界が求めているもの、つまりこれらのモデルを実行するための推論コンピューティングと、それらをさらに改善し続けるための学習コンピューティングを提供するために、私たちはAIインフラ構築への野心を大幅に拡大できる基盤を整えています」と語っています。アルトマンCEOによると、OpenAIは「毎週1ギガワットの新しいAIインフラを生産できる工場」を作りたいと考えているとのこと。2025年から2026年にかけて、OpenAIの具体的な計画や、計画に取り組むパートナーのほか、資金調達方法について明かされていく予定です。
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