2025年02月19日 22時00分試食

5年保存できる「備蓄用おにぎり」はどんな味なのか？実際に食べて確かめてみた

「備蓄用おにぎり」は5年間の保存が可能なおにぎりで、熱湯などを用意せずとも袋を開けてすぐに食べられます。かなり便利そうですが、肝心の味はどうなのか気になったので実際に食べてみました。

防災に「備蓄用おにぎり」新発売。5年長期保存が可能。水・お湯・加熱なしで、そのまま食べられる。 | ニュースリリース | KOKUBO PRESS
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備蓄用おにぎりは「塩むすび」と「しょうゆむすび」の2種類がラインナップされています。どちらも5年間保存可能で、袋を開けてすぐに食べられます。

まずは、しょうゆむすびから食べてみます。

原材料にはうるち米、食塩、しょうゆ、砂糖、濃縮鶏がらだし、濃縮だし、タンパク加水分解物、こんぶエキス、粗砕かつおぶし、粗砕そうだがつおぶしなどが含まれています。

カロリーは1個辺り175.7kcal。

パッケージの中にはしょうゆむすびが1個入っています。

しょうゆむすびは透明フィルムに包まれていました。

透明フィルムを展開するとこんな感じ。三角形のしょうゆむすびを三角形のフィルムでピッタリ包んでいるというわけです。

透明フィルムの上から持てば、手を汚さずに食べられます。

しょうゆむすびの表面はこんな感じ。米はつぶれずに形状がそのまま残っています。

食べてみると、しょうゆの塩味より甘味が強い味付け。表面がわずかにパサパサしていますが、全体的にもっちりした食感です。柔らかい米の入手しにくい災害時にこれを食べられたらうれしくなる味わい。水や熱湯が不要で袋を開けてすぐに食べられるのもグッドです。

次に塩むすびも食べてみます。

原材料は国産米、食塩、米油、酵素の4種。

カロリーは1個当り170kcalです。

パッケージの中には塩むすびが1個入っていました。

しょうゆむすびの場合は透明フィルムの外側は乾燥していて手が汚れなかったのですが、塩むすびは液体が透明フィルムの外側に漏れていてぬるぬるしていました。メーカーに問い合わせたところ、「使用している内包フィルムが密閉方式では無いために、米油・おにぎりの水分が外側に漏れ出し、結露した可能性が考えられます」とのこと。また、「加圧加熱殺菌された密閉容器の中なので問題はございません」という回答がありました。

透明フィルムを外して表面を観察するとこんな感じ。しょうゆむすびでは米が1粒ずつ独立していましたが、塩むすびの場合は米粒同士がくっついてのっぺりした見た目になっています。

味は甘めの塩味。かまずとも甘いので、口に入れた瞬間に栄養を補給している気分になれます。ただし、表面がぬるぬるした食感なのが気になるポイント。メーカーの人が言うには「『備蓄おにぎり塩むすび』は、パサつき防止の為に米油を使用し、生産しております。そのため、食感がヌルヌルしていると感じられたものと思われます。(しょうゆむすびには米油は使用しておりません)おにぎりは工業製品ではないため、硬い、柔らかいといったバラつきが発生することはご理解いただければ幸いです」ということでした。普段「炊きたてのご飯を食べる」という贅沢な状況に慣れているため違和感を感じやすいですが、乾パンなどで長期間過ごした後に備蓄おにぎりを食べればありがたさを感じられるはずです。