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Googleが機械学習を使用してユーザーが18歳未満かどうかを探るテストを開始


Googleが2025年2月12日に、ユーザーの年齢を理解するために機械学習を使用した年齢推定モデルのテストを実施することを発表しました。これにより、ユーザーが18歳以上か18歳未満かを推定して年齢に即した適切な保護を提供できるとのことです。

New digital protections for kids, teens and parents
https://blog.google/technology/families/google-new-built-in-protections-kids-teens/


From the YouTube CEO: Our big bets for 2025 - YouTube Blog
https://blog.youtube/inside-youtube/our-big-bets-for-2025/

Google will use machine learning to estimate a user’s age | The Verge
https://www.theverge.com/news/610512/google-age-estimation-machine-learning

Google will use machine learning to try and tell if a user is under 18
https://www.engadget.com/ai/google-will-use-machine-learning-to-try-and-tell-if-a-user-is-under-18-204713279.html

Googleでは、18歳未満のすべてのユーザーに対して、セーフサーチフィルタの設定デリケートな広告コンテンツの制限、YouTubeやGoogle Playでの年齢制限付きコンテンツの制限、生成AIへの保護措置など、さまざまな措置を講じています。

しかし、Googleは「年齢に応じた保護手段を提供する新たな方法を見つけ続ける中で、最も複雑な課題の1つは、ユーザーの年齢を正しく理解することです」と指摘。そこでGoogleは2025年から機械学習に基づく年齢推定モデルのテストを実施することを発表しました。YouTubeのニール・モハンCEOによると、Googleの年齢推定モデルではユーザーがアクセスしたサイトやYouTubeで視聴している動画の種類、視聴する動画のカテゴリ、アカウントが作成されてからの期間など、ユーザーに関する既存のデータを使用して年齢を判断するとのこと。


一例として海外メディアのEngadgetは「住宅ローンの貸し付けや税金に関する情報を頻繁に検索するユーザーや20年以上前に作成されたアカウントを使用しているユーザーはおそらく18歳以上であることを示しています」と述べています。

ユーザーが18歳未満であることが検出されると、Googleは該当のユーザーに一部の設定を変更したことを通知し、自撮り写真やクレジットカード、政府発行の身分証明書を使用して年齢確認を行う方法を案内します。また、18歳未満と判断されたユーザーにはセーフサーチフィルタや年齢制限のあるコンテンツの制限など、より年齢に適したエクスペリエンスが提供されるそうです。


これらのテストは2025年中にアメリカで実施されます。その後、将来的に全世界に展開する予定とのこと。Googleの広報担当者は「アカウントレベルでの年齢推定について、ユーザーへの透明性を高めるためのさらなる機会を引き続き模索していきます」と語りました。

こうした「ユーザーの年齢をAIで推測する」ツールは各社が開発を進めており、2024年11月にはMetaがユーザーのプロフィールや投稿内容などを精査して未成年ユーザーの検出を目的とする「adult classifier(成人分類器)」と呼ばれる年齢推測ツールを開発中であることが報じられています。

Instagramに「年齢詐称ユーザーをAIで検知する機能」が追加される予定 - GIGAZINE

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in ネットサービス, Posted by log1r_ut

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