Instagramが10代の若者を保護する新機能を多数追加すると発表、「ペアレンタルコントロール」「アクティビティ管理」など

2021年12月7日、Instagramが、10代の若者がより安全にアプリを利用できるようにするための新しい機能を発表しました。ペアレンタルコントロールや未フォロー者へのタグ付け制限など、多数の機能が導入される予定です。

Raising the Standard for Protecting Teens and Supporting Parents Online
https://about.instagram.com/blog/announcements/raising-the-standard-for-protecting-teens-and-supporting-parents-online

Instagramが発表した機能は以下の通り

◆ペアレンタルコントロール
ペアレンタルコントロールの導入によって、親あるいは保護者は子どもがInstagramを表示した時間をチェックし、使用時間に制限をかけることができるようになります。また、10代の若者が別のユーザーを「報告」したとき、親にそのことを通知するオプションを導入し、報告について親と話す機会を与える予定。さらに、保護者向けの教育ハブも開発し、アプリのチュートリアルや専門家からのヒントなど、10代の若者とSNSについて話すことに役立つ情報が提供されるとのことです。

◆Take a Break
ユーザーが一定時間Instagramを使用し続けている場合、アプリから離れて休憩するように通知する機能「Take a Break」が、アメリカやイギリスなど一部の地域で導入されます。Take a Breakには引き続き同様の通知を行う「リマインダー」も備えられており、Instagramは「10代の若者が一度リマインダーを設定すると90％以上が設定し続ける」という調査結果を明らかにしています。Instagramは親に対し、子どもがTake a Breakを利用していることを確認するよう推奨しています。

◆アクティビティ管理
Instagramの写真や動画などのコンテンツ、いいねやコメントなどを一括削除できる新機能がテストされています。この機能は年齢にかかわらず誰でも利用できますが、Instagramは「10代の若者にとって、Instagramで共有した情報をより明確に把握することは特に重要だと思います」と述べました。この機能は2022年1月にすべてのユーザー向けに展開される予定です。

◆10代の若者を保護するその他の機能
以前から導入されている「10代の若者のアカウントをデフォルトでプライベートアカウントにする」「大人が、フォローしていない10代の若者に対しDMを送信できなくなる」という機能に加え、「フォローしていない10代の若者にタグを付けられなくなる」「10代の若者のコンテンツがデフォルトでガイドやリールに含まれなくなる」という機能が導入されます。「この変更により、10代の若者が知らない人や関わりたくない人から情報を得る可能性を最小限に抑えます」とInstagramは説明しています。

◆「おすすめ」に表示されるコンテンツのコントロール機能拡張
Instagramユーザーは、「発見」ページに表示されるコンテンツに不適切かもしれない写真や動画などを表示しないよう設定することができますが、この機能に変更が加えられる予定。すべてのコンテンツを表示する、18歳未満は設定できない「許可する」、不適切かもしれないコンテンツが一部のみ表示される可能性がある、デフォルトの「制限」、不適切かもしれないコンテンツの表示量が少なくなる「さらに制限する」の機能のうち、「さらに制限する」の対象範囲を拡大することが検討されています。

Instagramは機能発表に際し、「Instagramが世界中の若者にプラスの影響を与えているのを毎日目にしています。私たちのプラットフォームが、10代の若者が大切な人と時間を過ごし、興味を探り、自分が誰なのかを探求できる場所であることを誇りに思っています」と述べました。