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「Instagramは10代のメンタルヘルスに有害」だとFacebookが隠していたとして議会が新たな調査をスタート


Facebookは「SNSの使用はメンタルヘルスに有益な可能性がある」「子ども向けのInstagramの開発を計画中」などと発信し続けていましたが、実は以前から社内では「Instagramが10代の少年少女にとって有害である」と認識され続けていたことを、2021年9月15日にウォール・ストリート・ジャーナルが明らかにしました。これを受けてアメリカでは民主党・共和党・超党派を含むさまざまな議員がFacebookを非難、Facebookに対する新たな調査も発表されました。

Lawmakers demand Facebook answer how it impacts kids' mental health
https://www.cnbc.com/2021/09/15/lawmakers-demand-facebook-answer-how-it-impacts-kids-mental-health.html

Congress will investigate claims that Instagram harms teens - The Verge
https://www.theverge.com/2021/9/15/22675802/facebook-instagram-teens-harm-blumenthal-blackburn-markey-kids

FacebookがInstagramの有害さを認識していたという事実は、社内で独自に行われた調査結果が流出したことにより明らかになりました。内部調査結果の詳細については、以下から読むことができます。

Instagramが10代の若者にとって有害だとFacebookは認識し続けていたことが判明 - GIGAZINE


このニュースを受けて消費者保護に関するアメリカ上院商業委員会のリチャード・ブルーメンソール議員とマーシャ・ブラックバーン議員は、Facebookの内部告発者と連絡を取り、新たな調査を開始したと発表しました。

「Facebookに責任を取る能力がないのは明らかです。ウォール・ストリート・ジャーナルは、Facebookが『成長のためにはいかなる犠牲もいとわない』という考え方に焦点を当てており、子どもたちやティーンの生活・健康よりも利益を重視してきたことを明らかにしました」「Instagramの若いユーザーに関する情報を我々に提供する機会があったとき、Facebookは『Instagramが有害である』という明確なエビデンスを隠し、誤解を招く、ごまかしの答えを提供しました」と両議員は声明を発表しています。


ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたFacebookの行動は多くの議員から非難されており、共和党はテクノロジーが10代の少年少女に与える影響に対処するため、3.5兆円の修正予算案を提出したとのこと。また共和党のガス・ビリラキス議員は連邦取引委員会に「子どもたちのメンタルヘルスやプライバシーをターゲットにしたソーシャルメディアによる不公平で欺まん的な行動や慣行」を追跡する法案を提出しています。

共和党トップのケン・バック議員は「ビッグ・テックは新しいたばこ産業です。Facebookは自社製品が10代の子どもたちに害を与えることについてうそをついています」とニュースに対してコメント。


加えて、エド・マーキー議員、キャシー・カスター議員、ロリー・トレーハン議員を含む民主党グループはFacebookに書簡を送り、子ども向けのInstagramを作成するという計画を放棄するよう呼びかけました。「子どもたちやティーンはオンラインにおいて傷つきやすい集団であり、今回の発見はInstagramがアプリとして若い人々の幸福に対して大きな脅威になることを明確にしました」と議員らは述べています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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