非営利コンテンツを優先する検索エンジン「Marginalia Search」
インターネット上には無数のコンテンツが広がっており、営利目的のものと非営利目的のものが混在しています。スウェーデン在住のソフトウェアエンジニアであるヴィクトール・ロフグレン氏が、非営利コンテンツを優先して表示するオープンソースの検索エンジン「Marginalia Search」を開発しています。
Marginalia Search Engine - Marginalia Search
https://marginalia-search.com/
Marginalia Searchを使うには、上記のページにアクセスします。
検索ボックスに調べたいワードを入力して「Search」をクリック。今回は「image editor app(画像編集アプリ)」と入力しました。
検索結果がこんな感じ。検索結果はこんな感じ。Photoshopなどの商用アプリは上部に表示されず、オープンソース画像編集アプリ「Gimp」の派生ツールや画像編集アプリの開発に関するQ&Aサイトなどが上部に表示されました。それぞれの検索結果の右下には、訪問者のトラッキングを行うことを示す「Tracking」、JavaScriptを使用していることを示す「JS」、Cookieを使用していることを示す「Cookies」、広告が含まれることを示す「Has Ads」などが明記されています。
Marginalia Searchでは、ブログや学術目的など、さまざまな条件で検索することが可能。また、JavaScriptや広告を含まないサイトだけを表示したい場合、左の「Advanced Setting」欄から「Remove Javascript」または「Reduce Adtech」をクリックします。
すると、条件に沿ったサイトが表示されました。これにより、非営利サイトやコンテンツだけを閲覧することが可能になります。
ロフグレン氏は「世の中には、貴重なウェブサイトが数多く存在していますが、その多くは無名で消滅しかけています。ウェブをより良い場所にしようとしても、誰もあなたがしたことを見つけることができなければ意味がありません」「ウェブ検索は従来、収益化が困難であったため、多くの検索エンジンが広告を導入するルートをたどり、検索結果に悪影響を及ぼしてきました」と述べ、Marginalia Searchが非営利コンテンツを維持するための検索エンジンとして誕生したことを明かしています。またロフグレン氏は「Marginalia SearchはBingやGoogleに取って代わろうとしているのではありません」と語りました。
また、ロフグレン氏は「このプロジェクトは毎月200ドル(約3万円)の費用が発生しています。今後の目標は、寄付や助成金を受け付けて開発を続け、その他の検索エンジンとの商用API取引を行い、ユーザーに大きな価値を提供することです」とも述べています。
なお、Marginalia SearchのソースコードはGitHubで公開されています。
GitHub - MarginaliaSearch/MarginaliaSearch: Internet search engine for text-oriented websites. Indexing the small, old and weird web.
https://github.com/MarginaliaSearch/MarginaliaSearch
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in レビュー, ネットサービス, Posted by log1r_ut
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