Googleの検索独占を終わらせる司法省の計画の分析
アメリカの司法省は市場の独占を終わらせるとの名目でGoogleに「Chrome」ブラウザの売却を要請しています。Googleの主要な製品を引き渡すよう求めるこの姿勢はGoogleにとって非常に手痛いものですが、真に司法省が求めているのはChrome以上のもっと大きなものだとして、テクノロジー系メディアのThe Vergeが司法省の意図について専門家の意見を紹介しています。
Breaking down the DOJ’s plan to end Google’s search monopoly - The Verge
https://www.theverge.com/2024/11/27/24302415/doj-google-search-antitrust-remedies-chrome-android
2020年、検索と検索広告の市場においてGoogleが違法に独占状態を続けているとして、司法省がGoogleを提訴しました。この裁判でコロンビア特別区連邦地裁判事のアミット・P・メータ氏は「Googleは一般的な検索およびテキスト広告で独占状態にある」との判決を下し、これを基に司法省はGoogleの事業分割を提案しました。
アメリカ司法省がGoogleにChromeの売却を要求、Googleは「裁判所の判断をはるかに越えるもの」と反論 - GIGAZINE
分割案の1つがChromeの売却です。The Vergeいわく、Chrome売却要請の真の意図は、ChromeをGoogleの手から遠ざけるだけでなく、Chromeに密接に絡みついたすべてのサービスの糸をほぐすことにあるといいます。
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