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Googleが「Bingで最も検索される単語はGoogle」と裁判で主張


GoogleがEUにおける独占禁止法関連の訴訟の中で「Bingで最も検索される単語は『Google』である」という証拠を提示したと報じられました。これには、Google検索が消費者から選ばれているとの主張を裏打ちする意図があるとされています。

Google Tells Judges It’s So Popular It’s Bing’s Top Search Term - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-09-28/google-tells-judges-it-s-so-popular-it-s-bing-s-top-search-term

Google tells EU court it’s the #1 search query on Bing | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/09/google-tells-eu-court-its-the-1-search-query-on-bing/

'Google' is the most-searched term on Bing, says Google - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/09/29/google-says-that-bings-most-popular-search-term-is-google/

この一件を最初に報じたアメリカの経済メディアBloombergによると、2018年にEUが下した5700億円という記録的な額の罰金を不服としてGoogleが起こした上訴審の中で、Google側の弁護士であるアルフォンソ・ラマドリッド氏が「ユーザーはGoogleに強制されたわけではなく、自らGoogleを選んで使用している」という主張を裏付けるため、「Bingで最も一般的な検索用語は『Google』ということを示す証拠」を提示したとのこと。


2018年、欧州委員会は「Google Playストアのライセンス条件として、メーカーにGoogle検索アプリとChromeをプリインストールするように要求していた」「特定の大手端末メーカーや携帯ネットワーク事業者に対し、Google検索アプリを端末にプリインストールするという条件で金銭の支払いを行った」などの理由からGoogleは自社の検索エンジンの支配力を強化していると指摘。欧州連合競争法に違反しているとしてGoogleに過去最高額の制裁金となる5700億円ないしはGoogleの親会社であるAlphabetの全世界での平均売上高の最大5%を支払うよう命じていました。

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by Rob Bulmahn

IT系サービスの使用率などの統計情報を提供するStatcounterによると、検索エンジンにおけるGoogleのシェアは約92%で、2番手のBingのシェア率約2.5%に大差をつける「Google一強」状態。Googleによると、Bingは「Microsoft Edge」などのMicrosoft製品がデフォルトに設定にしている検索エンジンであるものの人気が低いため、Bingから抜け出そうとするユーザーがBingでGoogleと検索しているとのこと。

一方、IT系ニュースサイトのArs Technicaは「GoogleはiOSのデフォルト検索の地位を維持するためにAppleに対して毎年推定1兆円以上を支払っているとされており、『デフォルト検索の地位を強要したわけではない』というGoogleの主張は行動と矛盾している」と指摘しています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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