AirPodsの売上が爆増しAirPodsだけでSpotifyや任天堂を上回る
経済紙・Bloombergの試算により、2021年以降、AirPodsの売上が年間180億ドル(約2兆8000億円)以上に達している可能性が高いことがわかりました。AirPodsの売上だけでSpotifyや任天堂の全売上高を上回っているとのことです。
AirPods could become most important Apple accessory | Insights | Bloomberg Professional Services
https://www.bloomberg.com/professional/insights/trading/airpods-could-become-most-important-apple-accessory/
Apple's AirPods Made More Money Than Nintendo Last Year | PCMag
https://www.pcmag.com/articles/apples-airpods-made-more-money-than-nintendo-last-year
AirPods sales totaled over $18 billion last year, more than all of Nintendo | TechSpot
https://www.techspot.com/news/106057-airpods-sales-totaled-over-18-billion-last-year.html
2016年に発表されたAppleのイヤホン「AirPods」は年々進化を続けており、2024年にはアメリカの食品医薬品局により「世界初の市販補聴器ソフトウェアデバイス」として承認されるなど、医療目的での使用など幅広い分野で使用可能になりつつあります。
FDAが「Apple AirPods Pro 2」の補聴器機能を「世界初の市販補聴器ソフトウェアデバイス」として承認 - GIGAZINE
2023年時点での試算ですが、BloombergはAirPodsについて「年間180億ドル以上の収益を上げている」と指摘。AirPodsの交換期間が約3年であることを考慮すると、2024年はもっと売上が伸びている可能性があると考察しました。
Bloombergの調査では、アメリカ人のZ世代(18歳~24歳)の62%がAirPodsを所有していて、全年齢層では47%が所有している計算になるとのこと。また、iPhoneとAirPodsをセットで持っている割合は40%程度ですが、2030年にはこの数字が60%に達する可能性があるとBloombergは予想しています。
テクノロジー系メディア・PCMagの調べによると、AirPodsの「180億ドル」という売上は、2023年時点でのSpotify(140億ドル:約2兆2000億円)や任天堂(120億ドル:約1兆9000億円)の会社全体の売上を上回るものだとのこと。PCMagは、AirPodsを紛失するなどして交換するユーザーが多く、交換費用だけで7億ドル(約1000億円)に達しているとも指摘しています。
Bloombergは「売上の増加により、AirPodsは今後10年間でiPadを超え、iPhoneとMacに次いで3番目に重要なApple製品になる可能性がある」と予想しました。AirPodsに比べてiPadを所有するユーザーは少なく、同年の調査では「iPadを所有しているアメリカ人Z世代は全体の36%に過ぎないとの結果が出ているといいます。
Appleは2025年に第3世代のAirPods Proをリリースする予定で新しいデザインとノイズ管理の改善が見込まれています。また、IR(赤外線)センサーを搭載し、誰かが話しかけてきたときに音量を自動で調節するなどの機能が付いた「新型AirPods」が2026年までに登場するとのうわさもあります。
Appleは「カメラセンサー付きのAirPods」を開発しており2026年までの量産を目指している - GIGAZINE
・関連記事
iOS 18.1から「AirPods Pro 2」で利用可能となる聴力補助・保護・検査機能のレビューが登場、聴覚障害の希望となるか - GIGAZINE
Appleが2025年に約30万円の廉価版Apple Vision Proをリリース予定、2026年に「Vision Pro 2」・2027年にはスマートグラスとカメラ付きAirPodsのリリースを計画中との報道 - GIGAZINE
AirPods 4の再生コントロールなど各機能をチェック&バッテリーはどれくらい持続するのか計測してみた - GIGAZINE
・関連コンテンツ