レビュー

AirPods 4の再生コントロールなど各機能をチェック&バッテリーはどれくらい持続するのか計測してみた


2024年9月20日に発売されたApple製ワイヤレスイヤホンの「AirPods 4」を手に入れたので、どのような機能があるのかしばらく触ってみた上で、バッテリーの持続時間等を確認してみました。

AirPods 4 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/airpods-4/

iPhoneにAirPods 4を接続すると、「設定」アプリ内にAirPodsの設定項目が表示されます。以下はiOS 18.0のiPhone 15 Pro Maxで表示したものです。もう少し古いiOS 16.7.10のiPhone 8に接続を試みたのですが、ノイズキャンセリングなど一部の機能しか使えませんでした。


AirPods 4には「ノイズコントロール」という機能があります。「オフ」はその名の通りノイズコントロールがオフの状態で、「外部音取り込み」は周囲の音をイヤホンから再生することでAirPodsを装着したままでも外部音がよく聞こえるというモード、「適応型」はアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを1つの新しいモードに結合したもので、使用環境の変化するノイズ条件に合わせてノイズコントロールレベルを自動的に調整することが可能というモード。そして「ノイズキャンセリング」は、アクティブノイズキャンセリングを有効にするモードです。


ノイズコントロールのうち「ノイズキャンセリング」の所感については以下の記事に記しています。

Appleのオープンイヤー型イヤホン「AirPods 4」のノイズキャンセリング性能をソニーの「WF-1000XM4」と比較してみた - GIGAZINE


「適応型」の設定は以下。


「適応型」は設定次第でノイズ減少割合を変更できます。左側の「ノイズを減らす」に調整すると、聞こえてくるノイズの量が減ります。この状態で静かなオフィス内にいると「ノイズキャンセリングをオンにしたときほどの静かさは感じないものの、ほどほどにノイズが減らされている」という印象を受けました。よりうるさい場所に行くとさらにノイズの量が減り、ノイズキャンセリングをオンにしたときと同等の静けさが感じられます。


なお、初期設定で「適応型オーディオ」と「ノイズキャンセリング」はイヤホンを両耳とも着けていないと動作しませんが、AirPodsの設定画面から「アクセシビリティ」を開いて「AirPodsを1つだけ装着時にノイズキャンセリング」をオンにすることで片耳だけ着けているときも動作するようになります。


ノイズキャンセリングをオンにしているときに周囲から声をかけてもらいましたが、声が聞こえていることはわかるものの、その声が自分に向けられたものなのかどうかがわかりにくく感じました。

再生コントロールはAirPods 4の軸(ステム)のくぼみを触ることで行えます。この辺りを2本の指でギュッと押さえると、「コツッ」という軽い小さな音が鳴りました。ステムが物理的にへこむわけではありませんが、実際にへこんでいるような錯覚を覚える音です。1回押しで再生/停止/通話応答/通話ミュート切り替え、2回押しで次の曲/通話終了、3回押しで前の曲といった操作が可能です。音量のコントロールはできません。また、AirPods 4を耳から外すと自動的に音楽が停止し、着けると再び再生されます。


「AirPodsを長押ししたときの操作」という設定項目から、長押し時のノイズコントロールの設定を切り替えることができるほか、ノイズコントロールの代わりにSiriの起動スイッチとして使うこともできます。ステムの長押しでチェックマークの付いているノイズコントロールを切り替えられるので、自分が使用するノイズコントロールをあらかじめ選択しておく必要あり。ノイズコントロールが切り替わると効果音が鳴るので分かりやすいです。


音声を再生する上で少しだけ気になったのはAirPods 4本体が熱を帯びてくるという点。再生開始から数分で、熱いと言うほどではないもののほんのりぬくもりが感じられてくるので違和感がありました。しばらく着けていると慣れました。

「会話検知」をオンにして人と話してみると、話し始めて二言目にノイズキャンセリングがスッと弱まる感じがありました。ただしハッキリめに声を出さないとダメで、ボソッと独り言をつぶやいた程度だと会話だと見なされません。


次に、首を上下左右に振ることで着信に応答したり通知を操作したりできる「顔のジェスチャ」を試してみました。


初期設定のiPhoneだとどれだけ首を振っても反応しなかったのですが、とある設定を変えたら正しく動作しました。


その設定が以下。「設定」アプリから「アプリ」「電話」の順に進み、「音声で着信を知らせる」をタップします。


ここで「ヘッドフォンのみ」以上の設定にすればOK。これで、着信があったときに「○○(電話番号)から着信がありました。拒否しますか?応答しますか?」と音声が流れるようになり、この音声の後に首を縦または横に振ることで応答/拒否ができるようになりました。


通知の操作についても、自動的に読み上げられる通知を首を振ることで途中で止めたり、Siriを立ち上げてから「通知に送信したい」などと話しかけ、「送信しますか?」という案内に従って首を振り、メッセージを送信することなどが可能でした。


次にバッテリーの持続時間を計測します。今回はノイズキャンセリングはもちろん、「パーソナライズされた音量」「会話検知」「適応型オーディオ」「パーソナライズされた空間オーディオ」といった設定できる項目はすべてオンに。音量は0の状態から2回上げたところの大きさにし、iPhoneのApple Musicで適当なラジオ番組を再生し続けました。再生・停止の操作は必要最低限にとどめました。

100%の状態から計測を開始し、おおむね1時間ごとのバッテリー残量を記録しました。


計測開始から4時間47分が経過した時点で、左のAirPodsのバッテリーが切れました。なお、この時のiPhone上でのAirPodsのバッテリー残量表記は「残り2%」でした。両耳に着けていないと作動しない設定にしていたノイズキャンセリングはこの時点で強制的にオフになりました。右耳はそこから8分ほど耐えて音楽を再生し続けましたが、計測開始から4時間55分の時点でバッテリーが完全に切れました。


仕様を記したAppleのページによると、「音量50%、空間オーディオ/会話感知/ノイズコントロールをオフ、アクティブノイズキャンセリングをオンで最大4時間」と書かれているので、最低基準は超えていることになります。

次はバッテリー残量0%の状態からの充電にかかる時間を計測。残量100%のケースにAirPods 4を入れ、ケーブルにはつながないまま30分ごとに計測しました。結果が以下で、おおむね1時間30分で満タンになりました。ケースの充電残量は100%から78%に低下しました。この状態のまま24時間放置してケースの充電残量を確認すると、5%減少していました。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by log1p_kr

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