YouTubeがライブ配信中にクリエイターを応援できる「ジュエル」を展開、TikTokコインっぽい投げ銭システム
YouTubeが、ライブ配信中にクリエイターを支援することができるデジタルアイテムの「ジュエル」の詳細を発表しました。ファンは、ジュエルを購入することで、縦型ライブ配信中にアニメーションでアピールするギフトを送ったり、収益に貢献したりできます。
Introducing gifts, powered by Jewels - a new way for creators to earn on YouTube! ✨ - YouTube Community
https://support.google.com/youtube/thread/307754858
YouTube is getting in on the digital gifting game - The Verge
https://www.theverge.com/2024/11/14/24296327/youtube-livestream-gifts-jewels
YouTube chases TikTok with new gifting feature for vertical livestreams | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/11/14/youtube-chases-tiktok-with-new-gifting-feature-for-vertical-livestreams/
2024年9月のイベントでも言及されていた「ジュエル」は、縦型ライブ配信の視聴者が購入することができるデジタルアイテムで、「ギフト」を送るのに使用できます。
ギフトは、ライブ配信中に送ってアニメーションでアピールできるアイテムで、ギフトを受け取った配信者は「ルビー」という形で収益を得ることができます。1ルビーの収益は1セント(約1.5円)、つまり100ルビーで1ドル(約150円)です。
使用イメージはこんな感じ。まず、視聴者はジュエルを購入します。
そして、そのジュエルで送るギフトを選択します。
ギフトを送ると、ファンは配信者に感謝の気持ちをアピールすることができます。
YouTubeによると、ジュエルの価格はキャンペーンによって変わるため、獲得できるルビーの量も変動し、固定の収益部分はないとのこと。ジュエルの実装から3カ月間、YouTubeはボーナスとして対象クリエイターに収益の50%、月額最大1000ドル(約15万円)を支給する予定としています。
YouTubeは「今後数週間で、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加し、YouTube Studioで仮想アイテムモジュールを承認しているアメリカの対象クリエイターにこの機能を展開します」と案内しました。
YouTubeは以前から、ライブ配信の視聴者が配信者を応援できる「スーパーチャット」、いわゆるスパチャと「スーパーステッカー」を展開してきましたが、TikTok LIVEのギフト機能が人気を博していることを受けて、同様のギフト機能の追加に踏み切りました。
スーパーステッカーとギフトの大きな違いのひとつは、スーパーステッカーが主にチャット欄に表示されるものなのに対して、ギフトは配信画面にもオーバーレイする点です。なお、ギフトが有効になっている配信では、スーパーステッカーを使うことができません。
当面の間、ジュエルを購入してギフトを送れるのはアメリカのユーザーだけですが、送られたギフトはすべてのユーザーが見ることができます。
アメリカ以外の国への展開は未定で、YouTubeは追って発表すると述べました。
・関連記事
YouTubeショートで6秒間のAI生成動画を作成可能に、Google DeepMindの動画生成モデル「Veo」を採用 - GIGAZINE
YouTubeがAIを駆使してYouTubeショートの背景や字幕を自動で作成したり視聴者に受けるネタを提案したりする機能を発表 - GIGAZINE
YouTubeの動画がどれも同じように見える現象は生物の進化と同じ仕組み - GIGAZINE
YouTubeが登録者数50万人未満のチャンネルの動画を宣伝する新機能「Hype」をリリース、ランキングシステムあり&クリエイターへの収益還元も予定 - GIGAZINE
YouTubeで「IMG_XXXX」と検索すると古い動画が山ほど出てくる理由とは? - GIGAZINE
・関連コンテンツ