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YouTubeショートで6秒間のAI生成動画を作成可能に、Google DeepMindの動画生成モデル「Veo」を採用


YouTubeが新機能を発表するイベント「Made on YouTube 2024」で、Google DeepMindの動画生成モデル「Veo」をYouTube Shortsに統合することを明らかにしました。これにより、クリエイターはより高品質な背景映像を生成したり、6秒間の独立したクリップを作成したりすることが可能になります。

A future full of opportunities, Made On YouTube - YouTube Blog
https://blog.youtube/news-and-events/made-on-youtube-2024/


Made on YouTube 2024: Announcements for YouTube creators and viewers
https://blog.google/products/youtube/made-on-youtube-2024/


Empowering YouTube creators with generative AI - Google DeepMind
https://deepmind.google/discover/blog/empowering-youtube-creators-with-generative-ai/

Google DeepMindが開発したVeoは、入力したテキストに応じて1080pの動画を自動生成できるAIモデルで、2024年5月に開催されたGoogle I/O 2024で発表されました。

自動で1080p・1分超の動画を生成できるAI「Veo」をGoogleが発表 - GIGAZINE


また、YouTubeは2023年にAIでYouTubeショート用の背景映像を生成できる「Dream Screen」という機能を導入しています。

YouTubeがAIを駆使してYouTubeショートの背景や字幕を自動で作成したり視聴者に受けるネタを提案したりする機能を発表 - GIGAZINE


YouTubeによると、Dream ScreenをVeoで強化することで、YouTubeショート用の6秒動画を自動生成できるようになるとのこと。これは既存の撮影済みコンテンツと組み合わせて使うことを想定しており、クリエイターが自分の映像を見直して足りないと思う部分を補うような動画を生成することを目的としています。

Dream Screenの使用例は次の通り。まず、YouTubeショートのDream Screen機能の画面で「Create」を選択。


テキストを入力して「Create」をタップします。


すると、画像生成モデルのImagen 3が4枚の画像を生成します。


4枚の画像のうち1枚を選択し、「Create video」をクリック。


すると、選んだ画像をもとにVeoが6秒の動画を生成します。


このDream Screenによる動画生成には、Google DeepMindが開発したAI生成コンテンツ判別用の電子透かしである「Synth ID」が導入されており、生成された動画には自動的に電子透かしが入るため、視聴者にもAIで生成されたコンテンツであることがわかるようになるとのこと。

YouTubeは、具体的な利用条件や制限については明らかにしていませんが、2024年後半にVeoをDream Screenに統合する予定としています。


なお、YouTubeはほかにも、以下の機能を発表しています。

・コミュニティ機能
クリエイターのチャンネル内に専用のコミュニティスペースが設けられ、ファンが動画について議論したり、ファンアートを共有したり、同じ興味を持つ人々とつながったりすることができるようになります。また、YouTube Studioアプリのコメントタブが「コミュニティ」に変更され、ファンと交流するためのハブとなります。記事作成時点でコミュニティ機能は一部のチャンネルでのみ利用可能で、2025年初頭までに更に多くのチャンネルに拡大される予定となっています。

・AIを用いたコメント対応
AIがコメントへのレスポンス候補を提案する機能が追加され、クリエイターのスタイルに合わせたレスポンスの下書きを作成できるようになります。

・ジュエルとギフト機能
「ジュエル」と呼ばれるデジタルアイテムを使用したギフト機能が導入されます。ライブ配信中に視聴者がこれらのアイテムを送ることで、リアルタイムでクリエイターとの交流を深めることができるとYouTubeは述べています。この機能はアメリカ向けに先行公開されるとのこと。

・Hype機能
クリエイターへの新たな支援方法として「Hype」が導入されます。ファンは注目の動画を「Hype」することで、その動画を新しい視聴者層に届けやすくします。そして、最も多くのHypeポイントを獲得した動画は特別なリーダーボードで紹介されるとのこと。Hype機能はブラジル、トルコ、台湾でテスト済みで、今後数ヶ月でさらに拡大される予定です。

・AIを活用したアイデア発想支援
YouTube Studioの「インスピレーション」タブが刷新され、AIを活用したブレインストーミング機能が追加されます。これにより、クリエイターのスタイルに合わせた動画のアイデア、タイトル、サムネイル、アウトラインなどの提案を受けることができます。

・自動吹き替え機能の拡張
クリエイターが異なる言語で音声トラックを生成できる吹き替えツールが、スペイン語やポルトガル語、フランス語、イタリア語など、より多くの言語に対応するようになるとのこと。さらに、クリエイターの声のトーンやイントネーション、周囲の環境音までも反映させた自然な吹き替えを生成する新機能もテスト中だとYouTubeは発表しています。

・ショッピング機能の拡大
YouTubeのショッピング機能のアフィリエイトプログラムがインドネシアに拡大され、タイとベトナムにも近日中に導入される予定です。

・テレビ向け機能の強化
クリエイターはコンテンツをシーズンやエピソードごとに整理できるようになり、視聴者がテレビでより簡単にコンテンツを楽しめるようになります。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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