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YouTubeが「クリエイター支援ツールの強化」と「コミュニケーションと透明性」を約束、実際に何が行われるのか?

by freestocks.org

YouTubeのCEOであるSusan Wojcicki氏がYouTubeの直近のアップデートまとめを公開するとともに、クリエイターとのコミュニケーションを透明化、強化していくことや、クリエイターに力を与える数々の支援ツ-ルの展開を発表しました。

YouTube Creator Blog: A Final Update on Our Priorities for 2018
https://youtube-creators.googleblog.com/2018/10/a-final-update-on-our-priorities-for.html

Wojcicki氏のメッセージは以下のムービーからも見ることができます。

October 2018 Creator Letter | Article 13 and other updates - YouTube


ムービーでまず強調されたのは、EUの改正著作権指令13条について。13条はコンテンツ・プラットフォームの提供者に対して、コンテンツが著作権に違反していないかチェックし対応する義務を課すものです。


13条はプラットフォームにコンテンツのフィルタリングを求め、個人が自由にムービーをアップロードできなくなる可能性があります。


EU内で数多くのYouTubeチャンネルがシャットダウンされ……


またEU内では特定のムービーの視聴が不可能になるかもしれません。


改正著作権指令13条は、2018年末に決着がつくため、今すぐに声を上げる必要があるとWojcicki氏は語りました。EUに住んでいようがいまいが、クリエイターの経済を守ることが重要だと示す必要があるとして、「#SaveYourInternet」というタグ付きの発言が促されています。


次に、Wojcicki氏が発表したのは「2018年の優先事項のアップデート」について。1つ目は「コミュニケーションと透明性」です。


YouTubeはクリエイターとのコミュニケーションに力を入れています。これまで、プラットフォームのアップグレードが人知れず行われ、クリエイターが気づかないこともありましたが、今後は「YouTube Studio」「Creator Insider」、Twitterアカウントを通じて定期的に発信を行っていくとのこと。


2つ目はクリエイターの収益化について。


YouTubeは機械学習を取り入れることで、ムービーが収益化されているかどうかの判別の正確性を10%アップさせました。これにより、YouTubeの自動収益化システムがより正しく働くようになったとのこと。


さらに、2018年4月には小規模クリエイターの支援を目的とする、広告掲載に適したコンテンツのガイドラインを発表。一部のクリエイター向けに行っていたプログラムはうまく機能しているとのことで、2019年初頭にはプログラムの拡大を考えているとのこと。


3つ目は、支援ツールについて。


2018年8月にはクリエイターや非営利団体がムービーを通じて直接募金できる「YouTube Giving」のベータ版が一部のユーザーを対象にリリースされました。ベータ版でありながらも多くのユーザーがYouTube Givingを使用し、既に何十万ドル(何千万円)が集まったとのこと。近いうちにYouTube Givingも拡大される予定です。


また、毎日、200万人もの人々がゲームコンテンツを見るためにYouTubeを訪れます。そこで、YouTubeは「より強力なゲーム体験」を構築しているとのことです。


YouTubeの優先順位の高いところに位置しているのが、「ニュース、そして間違った情報のトラッキング」に対する投資。世界23カ国のYouTubeではトップページのニュース速報棚や、検索結果のトップニュース棚が表示されるようになりました。また、「YouTubeニュース・ワーキング・グループ」のミーティングが本社で初めて行われたとのこと。ニュース分野は非常に重視されている部分で、これからも投資が続けられていく予定です。


そして最後は「学びと教育」について。


Wojcicki氏はYouTubeを「世界で最も大きなビデオ図書館」だと考えており、「YouTube上での学習」も重きが置かれている点。教育分野には2000万ドル(約22億円)の投資が行われているといいます。またYouTubeの本に関する動画を「BookTube」と呼びますが、BookTuberたちが集まるイベント「BookTube-A-Thon」が開催され、多くの本好きが刺激し合いました。


また、YouTubeはクリエイターと視聴者がムービー公開の瞬間を一緒に楽しめる「YouTube Premieres」という機能も公開しており、2018年10月22日にはわかりやすい使い方ムービーも公開されました。

YouTube Premieres - YouTube


YouTube Premieresは、新作ムービーの公開の瞬間を視聴者とクリエイターが一緒に楽しめる機能。こんな感じで、カウントダウンと共にムービーが公開されます。


使い方は以下のような感じ。まずは通常のアップロードと同様に、ムービーをアップロードします。


ドロップダウンメニューで「Scheduled(公開予約)」を選択し……


アップロードするムービーを選択します。


ムービーの処理中に「Premiere」というボタンをオン。


ムービーの公開時間を選択します。


タイトルを入れたり、サムネイルを選んだりは通常のムービー処理と同じ。


最後に「プレミア公開」をクリック。


すると、ムービーの再生ページが即座に公開されます。ムービーは予約時間になるまで再生できませんが、このページはイベントの宣伝などに使用することが可能です。ムービー公開前に視聴者とチャットすることもできます。


公開前のムービーには、「PREMIERE」というバッジがつけられます。


視聴者に通知をオンにすることをお知らせすれば、見逃されることが少なくなります。


通知がオンになっていると、ムービーの公開30分前には視聴者に通知が届くようになるとのこと。


ムービーの公開時間が近づくと、カウントダウンが始まり、2度目の通知が視聴者に届きます。


フィードにも公開ムービーが再表示されます。


カウントダウンが終了するとムービーが始まり、クリエイターと視聴者が一緒にムービーを見ることが可能に。


この時、チャット画面の上部ではしばらくクリエイターの発言が固定・強調表示されます。


条件を満たしていれば、有料の「Super Chat」も有効にできます。そして公開後のムービーは、通常と同様のものとしてチャンネルに残るとのことです。

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