「YouTube TV」がNetflixのような「没入感の高いUI」に刷新
テレビに搭載されるアプリ「YouTube TV」で、番組をシーズンやエピソードごとに整理したり、クリエイターページで予告編を表示したりするようなUIの刷新が行われることがわかりました。
YouTube New Connected TV App Includes Seasons and Episodes, Previews
https://www.hollywoodreporter.com/business/business-news/youtube-new-connected-tv-app-episodes-seasons-previews-1236005239/
Made on YouTube: New AI Tools Can Generate Video, Backgrounds and More
https://variety.com/2024/digital/news/youtube-generative-ai-video-tools-google-deepmind-1236148634/
ニューヨークで開催されたイベント「Made On YouTube 2024」の中で、YouTubeはショート動画への生成AI導入や自動吹き替え機能の導入などさまざまな新情報を発表しました。新情報の1つがYouTube TVの刷新です。
YouTubeによると「視聴者がVODサービスに求めるものを反映した」とのことで、具体的にはクリエイターがエピソードやシーズンごとに番組を整理できるようにしたり、ユーザーがクリエイターのページに移動すると自動的に予告編を再生したりするようなUIに刷新されるとのこと。これにより、番組を表示する画面がNetflixやMaxのような見た目になるといいます。
また、動画の再生中によりシンプルで目立つサブスクライブボタンを表示し、動画の説明文のリンクからQRコードを生成する機能を導入するなど、クリエイターの成長を支援するための機能も展開する予定としています。この機能が導入されることでクリエイターの登録者数が増え、ユーザーがQRコードを使って情報を拡散することなどが期待されています。
YouTubeによると、QRコードと新しいサブスクライブ機能は2024年中にリリースされ、エピソードとシーズンをまとめる機能は2025年から徐々に展開されるとのことです。
調査会社Nielsen Gaugeによると、インターネットに接続した「コネクテッドTV」でのYouTubeの人気は高く、割合は10.6%で、Netflixの7.9%、Prime Videoの3.1%を上回っているとのこと。また、YouTubeによるとテレビからの収入が大半を占めるクリエイターの数は前年比で30%増加しており、過去3年間でテレビでの視聴時間が大半を占めるトップクリエイターの数は400%以上増加したそうです。
YouTubeの製品管理担当副社長クリスチャン・オーストリエン氏は、「私たちがプライムタイムチャンネル(YouTubeでサードパーティーのVODを視聴できるサービス)を始めたとき、私たちが本当に提供したかったことの一つは没入型の体験です。チャンネルにアクセスすると、シーズンやエピソードがまとまって表示されているようなスタイルです。YouTubeクリエイターの多くもこのスタイルを望んでいることがわかったので、このスタイルを作成するためのツールを提供しました」と述べました。
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