メモ

天使像の塗り替えに失敗した教会の一時閉鎖が決定


スペインにある教会で13世紀以前からあった天使像の塗り替えを行ったところ、見るも無惨な姿になってしまい、修復されるまで教区から閉鎖命令が出される事態となっています。

Querubines a lo ‘ecce homo’: indignación en Soria tras la restauración de la ermita del Mirón | Cultura | EL PAÍS
https://elpais.com/cultura/2024-08-02/indignacion-por-la-restauracion-de-la-ermita-del-miron-de-soria-los-especialista-la-califican-de-atentado.html

Polémica por el grotesco repintado de unos angelotes barrocos
https://efe.com/cultura/2024-08-02/polemica-grotesco-repintado-angelotes-soria/

Polémica restauración de unos angelotes barrocos de una ermita de Soria - YouTube


問題が起きたのはスペイン北部・ソリアにある教会「Ermita de Nuestra Señora del Mirón」です。


教会は13世紀にはすでに存在したことがわかっているという古いもので、内装にはバロック様式の装飾が施されています。今回は、18世紀に行われた改築でも残されたという、13世紀以前からある天使像の塗り替えが行われたのですが、白い石膏製だった像に着色が行われた結果、「ひどい」としかいえないような姿になりました。

きっかけは、ソリアの歴史的文化遺産の保護と発信を行っているというSNSアカウント・SoriaPatrimonioによる告発です。

2024年7月28日、SoriaPatrimonioは「彼らはVirgen del Mirónに何をしたのですか?」と、様変わりした教会の様子を投稿。左が以前の様子で、かなり色は抑えめだったのですが、右の塗り直し後は随所に薄い赤色が用いられ、柱のところにある像も着色されています。


天使像の詳細はこんな感じ。髪の毛、眉毛に色が塗られ、唇は真っ赤に。そして黒目を入れたことで、まったく以前とは印象が異なる姿になっています。


柱より上のドーム部分にある像は手つかずなので、被害を免れています。


告発を受けて、カルロス・マルティネス市長は、オスマ・ソリア教区が内部修復のために「Declaración Responsable de Obras y Usos(作業と使用の責任宣言)」という、地方自治体の許可を得なくても作業ができる仕組みの利用を求めていたと説明しました。


オスマ・ソリア教区は作業の失敗を認め、修復がなされるまで教会を閉鎖することを決めました。

なお、教会は自治体による文化財指定は受けていなかったものの、一般都市計画の保護を受ける対象だったとのことで、市議会が教会の財産に損害が出ていないかどうかの調査を行うとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
世界中で話題になった「おばあちゃんによる最悪の芸術品修復」から10年、町とおばあちゃんに起こった変化とは? - GIGAZINE

新たな「芸術修復失敗事件」が発生、笑顔の女性の彫刻が見るも無惨な姿に - GIGAZINE

素人が絵画を修復しようとして大失敗する事態がまたもや発生、専門家が素人によるアート修復の規制を訴える - GIGAZINE

新たなナスカの地上絵が見つかる、幼稚園児が描いたネコのようだと話題に - GIGAZINE

in メモ,   動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.